第16話

 妹視点


 木姫ちゃんは謝って行ってしまった。


 木姫ちゃんは本当にどんな人でも仲良く出来る人だ。本人も昔から仲良く出来る人だって言って居た。


 妹は自らが兄に優しくすることは出来ない。しようとしても逆効果になることは分かっている。だからしてあげたくても出来ない。


 妹はなり、我慢して、仕方なく取った手だったが、


 それも失敗終わりに絶望して居た。



 もうお兄ちゃんを助ける方法ないの?


ーーーーーー


 【また、90点だったって】


【うん、でもお母さんは、これくらいで喜ばないで油断するなって】


【お兄ちゃん、お父さんとお母さんはそれくらいで喜ぶなとか言ってたけど、お兄ちゃんはめちゃくちゃ凄いと思うし、妹なら、また良い点取れるよ。】


ーーーーーー


 「お、おお、お兄ちゃん」


ーーーーーー


 【転んだのか、】


【うん】


【ちょっと、お兄ちゃん自分で歩けるよ】


【大丈夫、軽い軽い!!】


ーーーーーー


 「お兄ちゃん」


ーーーーーー


 【嫌われても良いさ。お兄ちゃん辞めるくらいなら嫌われてやるよ】



ーーーーーー


 前に言ったじゃん、嫌われるくらいならお兄ちゃん辞めるって、



 お兄ちゃん


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