「モルディブの海」

波の音、風、潮の香り……



寄せては返す 波の音

緩やかに

穏やかに

繰り返し

繰り返し



透き通る 青

清々しい 空

気持ちよく 泳ぐ 雲



無造作に掛けられたTシャツは

昼の戯れの跡


風に なびいて

揺れて

踊って

ささやいて


はしゃいだ 彼の笑い声が 聴こえる


潮の香りの染みた シャツ


隣に 並んで




「いつか また 来たいね」

って、おねだりしたら、


「その時は、3人になってるかもね」

って、彼が返した。


驚く わたしに おかまいなしに


潮の香りが 唇に触れた。








これは、

その時の写真。


いつか、

あなたと 一緒に 3人で行きましょう。



うでいだいた幼子おさなごは、

写真を 指差し 声を上げて 笑った。




あの時の 空の青さを

はしゃいだ 波と

潮の香りを

次は、この子と 一緒に……





海よ、待ってて!















∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

この詩は、蜂蜜ひみつさんの撮られたお写真「20歳の時のモルディブの海」を拝見し、描いたものです。

https://kakuyomu.jp/users/ayaaki/news/16817330661071806395





※ひみつさんから、詩を書くことの許可は事前に頂いております。


蜂蜜ひみつさん、ありがとうございます!!

(*^_^*)



【追記】

本作について、ひみつさんにも認めて頂いております。(コメント欄参照)








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