いや~ん、遅刻遅刻

やざき わかば

遅刻

「いやーん、遅刻遅刻~!」

 トーストが女子を咥えて街を走る。

 その光景を見た転校生が、愛用のレオパルド2を片手に飛び出してきた。

「馬鹿め! ここを通すと思うか!」

 首をかしげるトーストと女子に転校生。

「あ、いや、これは『通すと思うか』にトーストがかかっていてね」

 恋心は爆発した。

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