H・P・がばクラフト異本

南瓜の王冠

導入

探索者 Part0

小学校から帰り、家を出て探索者協会に向かう。


何も変哲もない道、変わり映えのない世界、何時もと同じ日常、何か普通と違う可笑しな事が有るとしたら、すれ違った一部の人…何なら人以外にも軽い仲間意識を感じる事だろうか。


まあ、だからなのだが。


探索者と言うのは一種の呪い或いは祝福みたいなものだ。

本人が望むと望まず、気づいたら勝手に与えられる称号で有り恩寵。

与えられる理由?

知らない、自分で調べて欲しい。


軽い仲間意識はの基本能力の一つだ。

何なら他にも色々あるのだが、説明は必要に応じてしようか。


魔術【ナイアラトの虚言】を使い子供じぶんが薄暗くて怪しい路地裏…探索者協会の入り口に入り込む違和感を消し、魔術【クトゥガの悪態】を使い協会入り口にかけられた偽装を解く。


実のところ【クトゥガの悪態】に偽装魔術解除の効果は無いのだが、その前に簡単な魔術の説明でもしようか。


魔術とは魔法の力を操る術だ。

いまこう思った事だろう「魔法の力を操る?」と、まず大前提なのだが、この「魔法」は魔法と聞いて連想する童話とかファンタジー物にある魔法じゃない。


魔法とはその名の通り魔の法つまり法則そのものであるの事を指す。

つまり神の力の一部を借り受け行使する技術が魔法だ。


因みに魔術を使う時は大抵最も有名な神の名は原則使われない、大抵は別の呼び名或いは1文字変えたり名前を捻ったりして使うのだ。

これは神の名前をそのまま使うのは危険過ぎるからだ、具体的に言うならば最悪発狂する。


例として出すならばさっき使った【クトゥガの悪態】はクトゥグアと言う神格の力を借りるものだ。


余談だが全ての呪文に神の名そのものが使われる訳では無い。まあこれは後でで良いだろう。


これを踏まえて【クトゥガの悪態】について説明すると神格存在クトゥグアの性質と我々が解釈する《ナイアラトとの敵対》と《ナイアラトの天敵》を付与エンチャントに近い形で行使する魔術だ。


飽くまでとする理由は此の世界に置いて降臨していない神格存在の力を行使する場合事実より認識が優先されるからだ。


それは置いといて、【クトゥガの悪態】はその性質上ナイアラト系統に対して極めて強力な絶対性を有する。


分かり易く説明するならば、某ポケットの中のモンスターの「こおり・くさ」タイプに対する「ほのお」タイプ見たいなものだ。4倍弱点である。


【クトゥガの悪態】をナイアラト系統の魔術に行使すれば打ち消しパニッシュし神話生物に行使すれば場合によっては即死あるいは其処までいかなくても大ダメージと炎上による継続的ダメージを与え、自分に使えばナイアラト系統への耐性と特攻性を手に入れれるのだ。当たり前だがナイアラト系統以外には効果がない。


自慢だが此の魔術はじぶんの自作だ。

正直此の魔術を作った時は消費するMPコストの低さも相まって実はじぶん天才なのでは思ったほどだ。


ああそれと、今疑問に思ったであろう魔術の習得方法だが幾つかある。

幾つか例に挙げようと思うが…

一番簡単な方法が探索者協会で教わる方法だ、初心者でも簡単に覚えれる事や幾つかの魔術は無料で教われるのが利点だ。


二番目に簡単なのは探索者協会の資料室にある書籍を使い覚えること、利点はこの方法は高い応用性を手に入れれる事だな。


次の方法は魔導書を解読する方法、利点は強力な魔術を習得できることで、欠点は時間を掛けて解読する必要があることと休憩せずに解読するとSAN値…正気度を消費することだ。


SAN値についても後で説明する。


最後に他者に教わること、これはまあ神々からだろうが探索者からだろうが他の魔術師からでも構わない。


魔術に対する説明口調な思考を打ち切り扉を潜る。


因みに説明口調な思考はじぶんの癖みたいな物だ頭の中で客観的に情報を整理する癖をつけようとしたら気づけばなっていた。

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