短冊を書かず娘を見る父は溢《あふ》れるアガぺ 背中で語る
短冊を書かず娘を見る父は
アガぺとは無償の愛のことを言います。
私の父は子煩悩でしたが、人の往来が激しいイベントやお祭りは大の苦手の人でした。ですので、私(娘)の付き添いは一切行わず、私への同行はいつも母に任せきりでした。
そんな父が一度、私と一緒に七夕祭りに参加してくれたことがありました。
ですがお祭りに参加した父は、短冊を書かない、夜店に行かない、空を見上げることもしない。ただはしゃぐ私の姿をじっと見ておりました。
そんな父に、私は子供ながら不思議でたまりませんでした。
しかし、今思いますと、父は人込みが苦手で、お祭りが嫌いでありながらも、子供のために、じっと我が子である私のことを見守ってくれていたのだと思います。
そんな情景を描いた短歌です。
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