孤独と死の神(day22 賑わい)

夏祭りの喧騒を聞きつつ閑散とした神社を歩く。


溝に袋ごと捨てられた金魚。


孤独と死を司る神が美味そうに食す。


「賑わいの裏で孤独も深まる。お前ももう死にかけだ」


胸を突かれ頷く。


弟の誕生で家人は大忙し。


連れ子に構う者はない。


神に身を差し出すも拒絶。


「ぬるい。もっと孤独に浸れ」


つれない奴。

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