第13話 ●萩原 勇 様 竜の卵と3人の小銃士《リトル・マスケティア》を読んで興奮し過ぎちゃいました。後編。
◎今回の読書会作品
萩原 優 様
竜の卵と3人の
◎今回の読書会参加者
・加納友美
動物と話しが出来る大学一年生。
どんな状況や作品にも、なりきりスキル発動により対応可能。
・錦鯉の錦ッチ
友美さんの隣人宅の池に住む、熱血教師キャラの錦鯉。昨今の外国人からの人気上昇で価格は高騰して20万→35万になった。解説役。
・神山ゆかり
幼なじみの彼と交際してるクラスメート。爆弾発言の数々は、友美さんを何度も絶句と困惑の嵐に追い込んだ。
・シマリスのクパちゃん
絶対ツンデレのシマリス。
・元野ウサギのウサッチ。
食物連鎖の下位で捕食され続けて来たと言うウサギの歴史も相まって、謝罪ばかりする自虐ウサギ。
・カメの亀頭カメッチ(メス)
友美さんの家で暮らしていた下ネタ好きのカメ。教育係でもあった。解説役。
続きです。
「錦ッチ!目を覚まして!」
興奮して水面から顔を出して話続けた為、酸欠で気絶してしまった錦ッチ。
私とゆかりちゃんは、断腸の思いで見守っていました。
「ゴホッ」
「あ!錦ッチ!」
「錦鯉さん!」
「ゴホッゴホッ……面目ない。どうやら気絶してしまった様だ……」
私は水中に手を伸ばし、錦ッチの頭を優しく撫でました。
「駄目だよ!あんまり興奮して顔出して話しちゃって、いつも言ってるじゃん!」
「すまん……この作品の舞台……ライズと言う世界が竜神の寵愛を受け、魔法と科学の文明が共存する神秘の異世界と言うのを知ったら、つい興奮してしまった。自分はしばしの休憩に入る。続きの解説役はカメッチさんにお願いした」
(え?!あの状況で、いつお願いしたの?テレパシーでもあるの?)
私とゆかりちゃんは錦ッチの無事を見届けて部屋に戻りました。
ガチャ
「友美。萩原様が主宰を努めるサークル【王立銃士隊】のメンバーの葵紺碧様の作品【「
「う、うん……」
(いきなり?)
カメッチは、さっきの出来事がまるでなかったかの様に話し始めました。
「私あの時、実は八回イッたんだけど、今回は十二回もイッたわ」
「…………」
(え?あの時そんなにイッたの?しかも今回は十回じゃなかったっけ?大丈夫なの?)
私は念の為、下ネタ耐久スキル【まいっちんぐ友美先生】を発動。
「カメさんもイクんだね!アハ!」
(ゆかりちゃん……イクに反応するのやめてね)
「ごめんなさい……ウサギは一年中発情期……いつでも大丈夫です」
「…………」
(…………)
「私ね、この作品読む前に色々想像していたの。同じサークルメンバーである葵様の作風を思い出しながらね」
「葵様の作風は誰にも真似出来ないくらい凄いよね!」
「そうなのよ。でも実際読んで見たら、しっかりと世界観の様な物を共有しながらも、全く違う独自の作風で、繋がりと融合を見せる仕上がり……とても驚いたわ」
「うん!」
「しかも一つのサークルとしての方向性が、しっかりと足並み揃っているのよ。それを数々の作品で証明しているわ」
「凄いよね!」
「じゃあカメッチさんは、葵様の作品で八回、萩原様の作品で十二回だから合わせて二十回だね!大満足!アハ♪」
「…………」
(ゆかりちゃん……真面目に話してる時に、ほんとやめてね。しかも葵様と萩原様をオカズみたいに言うのもやめてね。ほんとに怒られるから……)
読書会号と言う戦闘機に乗っていた私は、ゆかりちゃんの高射砲で木っ端微塵に。
「話が脱線しちゃったけど、今回の作品に戻るわね。錦鯉さんが段階的描写に優れたと言ってたと思うけど、それだけじゃないのよ。各エピソードの冒頭で、インタビュー等の形式で未来の登場人物達が冒険について解説しているわよね?こう言った手法って、作品全体に深みと読者に感情移入感を強く与えるのよ。だから、少年少女達が成長していくのが共感出来るし、すごく印象に残るのよ。ハリウッドのドキュメンタリー映画の様な感じで、萩原様や参謀である葵様も協力してるのかしら?とにかく素晴らしい手法だわ。これだけで私毎回イッてたもの」
(ちょっと待って?今回の作品、全十七話だよ?十七回も?!)
「そして、この作品のラストね。ネタバレは出来ないから、詳しく語れないけど、素晴らしい読後感なの。かなり力を入れて執筆されてる様子が見えると言うか、この作品の一番の命題、成長物語と出会い、そして未来へ……と言うのをしっかりと完結させているのよ。すごく綺麗なまとまりを見せているわ。読書会作品の中でも屈指のラストエピソードだわ」
「うん!そうだね!」
「べ、別に、成長したみんなの物語を読みたい!だなんて思ってなんかないんだからね!」
(今度一緒に読もうね。クパちゃん)
「ごめんなさい……サークルのホームページも改めて見させてもらいました。作品を知らなくても、掛け合い形式で設定等を説明してくれているから、読んでてすごく楽しくて好奇心をくすぐられます。こうして、葵様と萩原様の作品を読んだ後にまた見ると、なんだか感慨深い物があります。壮大にエリドゥとライズが一つに繋がっている……かも……あと、もう一人のメンバーの谷利様と言う方にも興味が……ごめんなさい……」
(今度色々詳しく教えてもらおうね。ウサッチ)
「アハ♪じゃあ、私とカメッチさんで、他の作品読んで何回イケるか、競争しようか?なんて!」
「ゆかりちゃん。だから、葵様と萩原様をズリネタみたいに………あっ!」
(しまった!つい……)
「え?なあに?友美ちゃんもイキたいの?」
「サキュバス友美。あなた今なんて言ったの?」
「いや!なんでもな……違うの!違うよ!ほら、ゆかりちゃんとカメッチがイクとか何回も…………違う!」
(終わった……)
私はその後、二人の追求連射を受けながら、ファルカン号もしくは、四式戦闘機の救援が来るのを、うなだれながらも待ち続けていました。
作者 萩原 優 様
今回はありがとうございました!
今回の作品はこちらからどうぞ。
https://ncode.syosetu.com/n5751hu/
(小説家になろう)
https://kakuyomu.jp/works/16817139558113292276
(カクヨム)
萩原様が主宰を務める、サークル【王立銃士隊】のページはこちら
https://jyushitai.com/guide/
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