淡水魚

 湖には美しい淡水魚が住んでいた。

 しかし、化学工場が汚水を流し始める。

 淡水魚の姿が歪み、鱗は黒く腐敗していく。

 湖は毒に染まり、死の臭いが立ち込める。

 やがて、工場では奇病が蔓延し、人々は皮膚が腐れ落ちる恐怖に苦しみ工場は閉鎖された。

 湖は静まり返り、魚は人間に対する復讐を果たし終えた。

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