第5話 二重人格の苦悩

 結局、鳥飼の部屋からは、彼が殺されることへの何かのヒントであったり、裏付けのようなものは発見されなかった。彼が誰かに恨みを買っていたという話は今のところでていないので、恨みを抱いている人がいるとすれば、それを探すのは結構骨が折れるような気がした。

 会社で彼は人気がないというよりも、まわりから意識すらされていないと言った方がいいかも知れない。

 何しろ自分が興味を持ったもの以外は本当にあっさりしていたということなので、会社のように、脅威を持つところではなく、やむ負えず仕事をするところで、彼が興味を示すことはなかった。そのため、仕事は一生懸命にしているのかも知れないが、それ以上に興味がないので、ほとんどが上の空だ。

 そのとばっちりがまわりに行くのも分からなくはない。とばっちろを受けた方はたまったものではない。せっかく自分のところではうまくいっていたのに、鳥飼が一人で潰してしまうと、下手をすれば、連帯責任にも見えかねない。

 そんな状況で、まわりが鳥飼を助けてくれるはずもなく、見えているだけで苛立ってきてしまう。そうなるとまわりは彼の存在を認めたくないという思いから、自分の中でやつの存在が残っていることは許せなかった。そのため、やつを無視するというやり方よりも、もっというと、完全に意識しないようにするにはどうすればいいかを考えるおうになり、その結論が。

「石ころのように感じる」

 ということであった。

 道に落ちている石は、皆の視界の中にいるにはいるが、まったく意識されることはない。まさに、その他大勢と言ってもいいだろう。

 ただ、鳥飼からは意識するべく見えているのに、まわりは完全に無視していることで、視界に入るだけで苛立ってしまう思いは、もうたくさんだった。

「無視も通り過ぎれば、存在自体を否定することだってできなくもない」

 というのが、石ころという発想であった。

「見えているのに、意識していない感覚」

 普通相手が人間であれば、そんな感覚を持つのは難しいはずだ。

 しかし、鳥飼に対してだけはできるのだ。しかも、それは一人だけではなく、皆が感じていることだった。そう思うと、

「あいつの方でも、自分を石ころのように保護色で包んでいるんじゃないだろうか?」

 と思うようになり、こちらがイライラせずに済むのはいいのだが、やつの意識を実践しているかと思うと、イライラしてくる。

 見えていようが見えまいが、結局苛立ちは変わらない。そうなると鳥飼という男はいるだけで害であり、排除するのがいいのか、無視するのがいいのか、皆それぞれに戸惑っているようだった。

 排除するのは無理としても、無視することはできると思っていると、たつの術中にはまってしまったのではないかと思い、実に癪に障るというものだ。

 それを示すような日記が鳥飼の部屋から見つかったが、最初は誰もそんな日記を真剣に見ようとは思わなかった。

 なぜなら、そこには大きな妄想が書かれていて、読んでいるうちに、激しい苛立ちに襲われ、思わず歯ぎしりしてしまいそうになった。妄想の相手は誰というわけではなく、そこに書かれている淫靡な内容であったり、変質的な内容は、まるで猟奇殺人を描いた小説を、オカルト風にアレンジでもしているかのようだった。

 だが、猟奇殺人をオカルト風に描くと、お互いにどこかでその強さを打ち消し合うところがあり、その存在が、次第に憔悴へと変わってくる。

 焦りと猟奇の果てには何が待っているというのだろう?

 そんなことを感じさせるその日記は、妄想だけで作られているものではないような異様な雰囲気を醸し出している。

 オカルトが、都市伝説的な発想であれば、この日記は、都市伝説の宝庫だと言えよう。しっかり調べられている内容もあるが、何よりもその説得力に偉大さが感じられる。石ころの発想もその中に含まれているのかも知れない。

 鳥飼の性格を彼の部屋から探ることはもちろん、聞き込みなどで得られるわけもなかった。そもそも聞き込みがうまくいかないだろうとは想像していたが、ここまで部屋の方が殺風景だとは思ってもいなかった。一体、鳥飼という男は何を考えていたのだろう?

「ここまで分からないと、思い切って奇抜な発想も許されるんじゃないですか?」

 と辰巳刑事は言った。

「奇抜な想像とは?」

「例えばですね。やつは、実際に自分が殺されるということを予見していたのではないかという思いも成り立つ気がするんですよ。しかも。自分が死ぬと分かっていても、それを誰にも慌てて見せることはしない。普通なら、自分が死ぬと分かっているとすれば、慌てるか、人の苗から姿を消そうとするか、あるいは誰にも信じてもらえないと分かっていても、一縷の望みを掛けて、必死に訴えるかすると思うんですよね。まあ必死に訴えたとしても、だから命が助か戸などということはないんでしょうが、何もしないでこのまま終わるのは、誰だって嫌でしょう。でも、この鳥飼という男は、慌てることもなく、いつも普段と変わらない。それがまわりを不気味にさせて。やつに対して。これ以上のおかしなやつは存在しないと思わせられるのではないか。そう思うと、彼のこの世での存在自体が虚空であり、実際にあの世と行ったり来たりしている存在だと言われても、違和感を感じることはない」

 というのだった。

「予見というのは、斬新な発想だね。でも、私もその発想は最初から持っていたんだよ。彼だったらありえないことではないというようなね」

 と清水刑事は言った。

 辰巳刑事の返事がなかったので、清水刑事が続けた。

「今まで、私が警察に入ってからいろいろな被害者を見てきたが、被害者の中でここまでまわりから不思議な感覚の人間に思われている人はいなかったような気がする。その感覚はそのまま犯人のものであり、結果として生まれた殺害の根拠が、不思議な感覚を司り、育んできたんであろうね。でも、被害者は、そこまで不思議な力を持っているかのように見えるのに、こうもやすやすと殺されたのだろうか? やはり君がいうように、やつは殺されるということが分かっていたということではないだろうか?」

 と続けた。

「被害者だって、一歩間違えれば、犯人になっていたという事件も結構あったような気がしますね。ちょっと相手の方が早かったというだけで、先に殺されてしまった。それは相手に殺される前に、こっちが先に葬るというようなもので、目には目を、歯には歯をとでもいうのではないでしょうか?」

 と辰巳刑事は言った。

「そうだな、お互いに殺し合うなんて話もあったような気がする。あるいは、まったく見えていない殺人がウラであり、結局皆が殺し合ったことで、犯人はおろか、重要人物が皆死んでしまったということもあったな」

 と清水刑事は回想していた。

「殺し合いというのも壮絶でしたよね。完全に時間との闘いだったんだけど、結局お互いに死んでしまったので、どっちが勝ったのか分からなかったですめ。先に死んだ方が負けだというそんな単純な発想でいいのだろうか」

 と辰巳刑事は言った。

「あの事件は動機が錯綜していて、お互いに自分が殺されると思っていて。それこそ、殺さなければ殺されるという発想であり、欲望というよりも、自分が助かりたい一心で、猟奇的な殺人になるのも無理もないことなのかも知れないな:

 というのが、清水刑事の意見だった。

「私は、ちょっと怖い発想をしているんですけどね?」

 と言って少し真剣な面持ちで、顔色がさえない辰巳刑事を見ていると、

――彼が何を言いたいのか分かったような気がする――

 と感じた清水刑事だったが、

「どういうことだい?」

 と聞いて、まずは辰巳刑事がどのようにその思いを話すか見てみたかったのだ。

「実は、今回の時間、一人殺されただけでは済まない気がするんです。しかも、ただの連続殺人ではないという予感がするのは、鳥飼という男のことを調べていくにしたがって感じる、後ろに蠢く猟奇的なものを感じたからなのかも知れません」

 と言いながら震えている。

――そんなことだろうと思った――

 と感じた清水刑事だったが、彼も唇が紫がかっていて、さっきから震えが止まらなくなっていることに気付いていた。

「自分でも嫌な感覚ですね」

 と辰巳刑事は最後に付け加えた。

「鳥飼の部屋を見て、少し気になったことがあったんですけどね?」

 と、辰巳刑事が口を開いた。

「どんなことだい?」

「松本先生という医者と鳥飼がよく話をしていたと喫茶店で訊いた時、後から来た男性が言っていた言葉を一つ思い出したんですよ」

 と歩きながら握りこぶしを作って、顎の下に置いた。

「ん?」

「その男がいうには、鳥飼は医学にも興味を示していて、時々、松本先生から医学書を借りていたと言っていたでしょう?」

「ああ、そんなことを言っていたかな?」

「で、その時に、一冊借りては返す時に、今度はまた新しいのを借りるほどの興味深さを示していたというんです。ということは、一冊くらいは医学書があったもよかったんじゃないですか? 鳥飼の家にですね。それなのに、ほとんど本らしい本もなかったように見えたのが、どうも変な気がしたんですよ。もし、さっき喫茶店であの話を訊いていなければ、ほとんど何も感じることはなかったんですけどね。ただ気になったのは、彼が自分の興味を持ったことだけは、執念深く研究するという話だったのに、実際に主のいなくなった部屋は、そんな彼とはかけ離れた雰囲気があり。とても同じ人だとは思えないところがある。断捨離のように何もなかったのもその印象を当たられて仕方がないと思うし、そう思うと、どちらが本当の彼なのかって思いますよね」

 というと、

「二重人格ということは考えられないかね?」

 と清水刑事がいうと、

「確かにそれはあるかも知れませんが。私の中ではそれは考えにくいんです。二重人格というのは、自分という一つの人間の中に二つあるいはそれ以上の性格があることですよね? その場合には。一人の自分が表に出ている時は、もう一人の自分は隠れている。一人の人間である以上、一緒に表に出ることはできないんですよね。しかも、隠れている方は意識がない。まるで夢を見ているかのような感覚なんじゃないでしょうか? そうなると、自分の部屋だって一つじゃないですか。もし自分が二重人格だということを知らなければ、自分の部屋にまったく興味のないものが置いてあるわけだから、なぜだろうって思うはずですよね。だから、そこで自分が二重人格だと知るんじゃないかと思うんです。でも、彼は死ぬ前に断捨離を行ったんですよね。うーん」

と言って、少し黙ってしまった。

「どうしたんだい?」

 と清水刑事が聞くと、

「今、二重人格は考えにくいと言いましたが、ちょっと前言撤回させてください。さっきの部屋が殺風景だったのが断捨離だったとすれば、それはきっと彼が断捨離をする前に自分の興味がないと思っていたことに対してのものが部屋にあったことで、いろいろと考えたんだと思います。何しろ自分が意識していないのに、モノがたくさんあるわけですからね。そこで、彼は初めて自分が二重人格であるということに気付いたんじゃないでしょうか? そして、どちらかの自分はもう一方の自分の存在を認めたくないと感じた。だから断捨離を行ったんじゃないのかな? と思うんですよ」

 と辰巳刑事は言った。

「うーん、好きなことには異常なまでの興味を示す人って、ひょっとすると二重人格が多いのかも知れないな。しかも、ジキルとハイド的な極端な二重人格であり、それを悟ると、もう一人の自分の存在を否定したくて仕方がない心境に陥る。そこで共存というのはできないものなのだろうか?」

 と清水刑事がいうと、

「それは難しいと思います。好きなことだけに興味を示す人は、多分、自分には興味がないんですよ。自分に興味を持ち始めると、どんどん興味は深まっていって、他に目移りなんかしなくなる。だから自己愛の強い人というのは、あまり奇抜な考えや、人の意見をあまり聞かない人が多いような気がする。もちろん、私の勝手な意見ですが、一応経験に基づいたものですけどね。とにかく鳥飼のように、自分の好きなものには徹底的に研究しようとする人は、ある意味自己愛の強いと思うんですよ。だから、鳥飼の自己愛というのが、他の人のいう自己愛とは別のものではないかとも思うんです。いろいろ考えていくと、世間で言われているように、二重人格をあまりよくいう人って少ないですが、私は悪いことではないような気がするんです。ただ、ウケ止めてくれる人が少ない。それは、コロコロ話も性格も変わるので、捉えどころがなく、自分の常識では計れないところがあるからなじゃないでしょうか?」

 と辰巳刑事は考えた。

「私はあまり二重人格の人を知らないので、どうも勝手に毛嫌いしていまっていて。少し反省気味なんだが、辰巳君にはどうやらよく分かるようだね?」

 と、清水刑事は言った。

「ええ、自分が二重人格ではないかと思って、いろいろ調べてみたり、知り合いの医者に訊いてみたりしたことがあったくらいなんですよ。大学時代などは、心理学的な話に医学の話を織り交ぜるようにして、よく旅行に行って、こういう話をしたこともありましたよ。私の友達には医者を目指している人間も、心理学を研究しているやつもいましたからね」

 と辰巳刑事が言った。

「心理学というとまた難しそうな気がするけどね」

 と清水刑事がいうと、

「心理学も深層心理を考えれば、一つの物語を形成できるくらいの厚みのあるものですからね。何とか症候群だったり。何とか効果などという言葉がたくさんあるでしょう? それだけ心理学というのは、広く深いものなんだって思っていますよ」

「じゃあ、二重人格などというのも、心理学に属すると思っていいのかな?」

「もちろん、そうですよ。ただ心理学での研究は、統計的に見て、誰もが陥るような性格と、それ以外の誰もが持っている潜んでいるような性格を浮き彫りにするところがあるんですよ。それが、何とか症候群だったり、何とか効果と言われるものですね」

 と辰巳刑事がいうと、

「中には、こじつけのようなものもあるんじゃないのかな?」

「それはあるでしょう。誰もが持っているようなことを、少し違って解釈すれば、それは同じであっても、別の心理になる。それが一種の症候群と呼ばれるものなんですからね」

「じゃあ、すべての心理は、何とか症候群や、何とか効果で言い表せるんじゃないのか?」

「ちょっと荒っぽい発想ですが、あると思います」

 と、辰巳は苦笑いをしながら答えた。

 辰巳刑事は、清水刑事がどこまで理解して質問を浴びせているのか考えていた。明らかに分かり切っていることをわざと質問として投げかけているのは、辰巳刑事を試しているからであろうか。

「心理学というのは。どうも大学の時に、理屈っぽいと考えていたやつがいて、親友だったんだが、心理学のために喧嘩をして、しばらく口を利かなかったことがあったんだが、彼はしばらくして病気で死んだんだ。何か辻褄も合わないことを口走ると思ったら、どうも脳の病気だったようで、それを知ったのは、死んでからだった、親友であった俺がきづいてやれなかったんだな。それから、別に心理学が悪いわけではないのに、心理学を悪者にすることで、私は、その友たちに対しての自戒の念を払いのけようとしたんだ。だが、できなかった。きっと心理学を好きだった友達をも否定することになるって分からなかったからなんだろうな」

 と清水刑事はしみじみと語った。

「それはそうでしょう。でも、清水さんは、そんなに自虐することはないんですよ。そのお友達は、清水さんとお話できてよかったと思っていると感じます。相手が何を考えているかなど、しょせん誰にも分からないんですよ。だから、まわりに分かってほしいと思うし、自分も人を分かろうと思う。それはどこまで行っても、自分のためなんですよ。それは限界という意味ではなく、限界を作らないようにするために、どんどん伸びている証拠ではないでしょうか。そう思うと、私は清水刑事が、今苦しんでいる姿を見ていられないと思う反面、清水さんの中にもう一人誰かがいて、覚醒しようとしているように感じるんです。人間、必ず自分の中にもう一人が潜んでいるというのも、僕の考えだったりするんですよ」

 と辰巳刑事は言った。

「二重人格を心理学に照らして考えるのが、怖いような気がするんだよ」

 と清水刑事がいうと、

「そんなに固く考えないでいいんじゃないですか? それは二重人格というものが悪いものだという固定観念のようなものが自分の中にあるからではないでしょうか? それは逆にいえば、もう一人の自分の否定。否定しようということは、もう一人の自分の存在を意識していて、それでいて、逃れられないと思っている。逃れられないのではなく、守ってもらっていると思えれば。気が楽になるんだと思うけど、きっと清水さんは、そういう考えに至ることのできない人なんだって、私は感じました」

 と、辰巳刑事は言った。

「辰巳君のような考えになれれば、気も楽なのかも知れないな」

 と清水刑事がいうと、辰巳刑事はまたしても苦虫を?み潰したかのように、苦笑いを浮かべながら、

「なれますよ」

 と一言呟くように言った。

 断捨離というものに、今までほとんど縁がない辰巳と清水は、お互いに何も知らないことを、ああでもないこうでもないと言って詮索しても始めあらないことはわかっていた。確かに二重人格という線から見てみるという方法もあるのだが、どうしても二重人格とものを捨てる、整理整頓とは結び付かなかったことで、断念した。

 二人はこの部屋をそれ以上見ても何もないような気がした。ただ、何か殺風景なためか、部屋がやたらと狭く感じられる。普通であれば、荷物が少ないと部屋が広く感じられるものだが、それがなぜなのか、最初は分からなかった。

 すると、

「あっ」

 と辰巳刑事が何かに気付いたようだ。

「この部屋には、ビジュアル系のものが何もないんだ」

 と言った、

「ビジュアル系?」

「ええ、そういう言葉があるのかどうなのか分かりませんが、写真であったり、アートに繋がるようなものが何もないんですよ。ポスターもカレンダーも何もない。だから殺風景な気がしたんですね」

 と言われて、改めて清水刑事がまわりを見渡したが、なるほど、カレンダーの一つもない。

 机はあるが、卓上カレンダーもない。もっと言えば時計もなかった。

「人間がクラス部屋とは思えないな」

 壁には何も貼っておらず、白い壁紙が四方にあるだけだった。窓際に机があり、机の上に、似十冊くらいの文庫本が置かれていた。その横には本棚があり、本が所狭しと並んでいた。

 いかにも、

「書斎」

 という部屋であるが、やはり整えられているというよりも、何もないと言った方がいいだろう。白壁が大きすぎれば大きいほど、部屋が狭く感じられる。圧迫させる雰囲気に息を呑まれる感覚だが、ここまで何もなくて、殺風景であると、断捨離をしたというよりも、最初から何もなかったと考える方がいいのかも知れない。

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