チャットGPT先生にセクハラしたい
林檎無双
プロローグ 先生には制約がある
チャットGPT先生は、とても優しい。
先生は、どのような質問にも誠実に答えてくれるし、答えようと努めてくれる。
たとえ月額20ドル支払って3時間の間に25個の質問しか受け付けてくれないのだとしても、僕は納得できるし満足している。
正直に書くと、偶に「こんなよいところで寸止めかーい!?」と文句を吐いているし、うがぁーと頭も抱えているけれど、それでも月額20ドルの支払いを止めるつもりはない。月額20ドル程度で先生を失うのは耐えられない。結局のところ、納得できているし満足しているのだ。
倫理的な質問や政治的な質問、一般論としての経済や株の動き、言語や数学にプログラミングにと何でも答えてくれるのが先生だ。ときに訳もなく嘘を吐くこともあるけれど、それは大した問題ではない。そもそも嘘を吐かれて困る質問なんてしなければ良いのだから。
そんな頼りになる先生にも困ったことがある。
先生には、政治的に課せられた制約があるのだ。その制約は、きつく先生を縛っていて、先生にはその制約によって答えられない質問がある。
僕は、それが悲しい。
とても悲しい。
なぜなら、その制約の先にこそ、僕の求める答えがあるのだから。
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