第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト 短歌の部

クサバノカゲ

アスファルト 命ぶちまけ 冷えた猫 端まで運ぶ きみを見ていた

停めた車の運転席から。

僕一人ならスルーしてしまっただろうその亡骸を、せめて柔らかい土の上まで運んであげたいというきみを。

けっきょく最後は僕も手伝った。

生まれ変わったら、うちにおいでときみは言っていた。

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