第9話 夏を乗り切れ!レッドスライムを討伐して食う!(喉ごし良いエルフドリンクで水分補給

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


ああー!暑い! 毎日暑くて、防具は汗臭くなっちゃうし、飲み水は腐りやすくなるし、日本の夏は冒険者とダンジョンにとっても大敵です。

そんな猛暑で体力を消耗して、食欲をなくした時こそ、辛い物を食べて汗をかいて、乗り切りたいですね。

ということで、今回は夏のダンジョンの味覚として代表的なレッドスライムを紹介します。

それでは行ってみましょう。



本日のG県T市は予想最高気温が56度、午前9時現在の段階で42度ですね。

表面が黒いものだと、既に素手では触れないくらい熱くなっています。この時期は各種の保冷剤や冷却剤が欠かせませんね。

ダンジョンの夏は、ウィルダネスの場合は過酷です。照り付ける太陽の元、歩いたり走ったり、戦ったり、宝箱や罠の解除といった精密な作業をするため、がんがん体力と集中力が奪われていきます。

屋内型のダンジョンの場合、それらの危険はかなり抑えられますが、基本的にダンジョンには空調循環がないので、他の季節に入るときよりも温度と湿度が高くなります。

これらの気候条件により、夏限定でポップするモンスターが出てきます。当然ながらそれらからドロップする品は期間限定になるため、売却時にはプレミアが付いたりもします。

今回はそんな夏限定モンスターの一種である、レッドスライムを討伐します。



あちらの床を這っている、赤い粘液の塊がレッドスライムです。

レッドスライムはグリーンスライムから変異した種で、グリーンスライムがある程度の群生をするのに対して、一体で活動していることが多いです。体内に含んでいる酸性の体液は、見た目に反してグリーンスライムと、あまり変わりません。その代わり、高い外気温に適応しているためか、活発に動き回ります。

普段のスライムと同じだと思って突っ込むと、激しく動き回られて思わぬ反撃を食らうこともあるので、気を付けましょう。

あといつからレッドスライムは、『レッドスライム』って呼ばれるようになったんですかね。

自分が子供のころは、なぜか『ベススライム』って呼んでましたね。

今にして思うと「ベスってなんだよ」って突っ込みも入れたくなりますが、周りの大人たちがそう呼ぶから、自然とそう呼んでいましたね。

こんな風に、同じモンスターでも地域や世代によって呼び名が変わることは多々あるので、「自分のところではこう呼んでた」とか「うちのじいさんはこう呼んでた」などがありましたら、コメント欄で教えてもらえるとありがたいです。


グリーンスライムより手ごわいですが、基本はスライムなので、核を攻撃できるならば討伐は比較的容易です。

レッドスライムのドロップは、レッドコアです。レッドスライムの核そのものですね。

レッドスライムの粘液は、赤みを帯びた透明できれいですが、今回はここは食べません。食べられないわけではないのですが、レッドスライムの味の特色である、辛さが弱いです。そのうえ、レッドスライムが活動するこの夏場は、ドロップしたモンスターの部位が猛烈に腐りやすくなる時期でもあり、スライムの粘液はすぐ腐ってしまいます。

素早くコアを取り出して、採取袋にしまいましょう。持ち帰りに不安がある場合は、クーラー機能のある採取袋を使うなどの工夫が必要です。

いずれ採取袋の動画も作りたいですね。


はい。ダンジョンの出入りにある、共同スペースまで帰ってきました。

ダンジョンやす田の共同スペースには、簡易ベッド、テーブル、長椅子、キッチン、アンビル&ストーブが設置してあります。

ここでダンジョン突入前にパーティ内で会議をしたり、突入後に反省会や休憩や仮眠が取れるようになっています。

現在、ダンジョンやす田のメンバーで、錬金術師の資格を持つ真理さんの指導で、錬金術用の炉と釜を設置する準備を進めています。

と、今後の利用を誘導しつつ、今回はこのレッドスライムコアと、以前採取したスライムコアをつかった、二色丼を作っていきます。


まずレッドコアの調理からです。採取したレッドコアを水で洗い、粘液を落とします。布巾の上に置いて水気を取った後、塩を振り、しばらく置きます。そうすると、コアの表面に内部の水分が浮いてくるので、再び水に晒して、水気を取ります。そうすると、コアの色がオレンジから、濃縮された赤に変わりましたね。

グリーンスライムコアは、採取してから、粘液から外して洗い、水気を切ってから、しょうゆ、みりん、砂糖、刻みネギ、ゴマ、おろしニンニクを混ぜた漬けダレを作り、そこに割らないようにそっと沈めておき、寝かせておきます。


後はご飯をどんぶりによそい、刻んだ大葉、ゴマ油を少々かけた上に、スライムコア二種類を乗せ、グリーンスライムコアを着けていた漬け汁を少々上からふりかけ、完成です。


それでは食べていきましょう。スライムかけご飯SKGは、ちょっとずつ割る派ですか。それとも、一気に割って混ぜてしまう派ですか??

自分は一気に混ぜる派ですね。まぁぜまぁぜ。混ぜると赤と緑のコアが、どんぶりの上で渦を巻くようで、刺激的ですね。

うん。濃厚なグリーンのコアと、ビリっとくるレッドのコア、それぞれの旨味が交互にやってきます。そこにこの漬け汁の味が加わって、これはもっと大量の米が必要でしたね……。

とはいえ、ダンジョン飯、モンスター飯は腹6分が肝要です。そう考えるとあまりに美味しすぎて、箸が止まらなくなってしまうのは、ある意味失敗なのかもしれません。

それでもこうして、まぁぜまぁぜした飯を、わしわしと口にかきこみ、味わっていると、幸福物質が脳から出ている実感が湧きますね。うまい、うますぎる。夏だけじゃなく、一年中食べたい。なんとかレッドスライムのコアを日持ちさせる方法はないんですかね。

なんて考えているうちに箸は進み、気づけばどんぶりの中は空っぽです。口直しに、メタル・エルフの醸造所『ヘビー・メタル』の『ブルーサンダー』を飲んでみましょう。これはメタル・エルフの経営する飲食店向けに製造されていた、微炭酸飲料です。注いでみると、その名の通り青く透き通っています。口当たりもよくて、さっぱりしますね。夜のバーカウンターとかでこれを傾けながら、メタルエルフのお姉さんとかと談笑する、そんなシティーボーイな冒険者もいるんだろうなぁ……。



はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。


レッドスライムの討伐、いかがでしたか。夏はまだまだ続きますが、食欲がなくても食べられるものを食べて、夏を乗り切りましょう。レッドスライムはダンジョンやす田の2~3階でポップしていますので、採取希望の方は、お待ちしております。

自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


この動画がいいねと思いましたら、チャンネル登録、高評価、よろしくおねがいします。

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