第7話 冒険者グッズの大定番、10フィート棒を使う! その歴史、最新版の機能とは!?(お弁当はドラかまサンドイッチ)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


ナイフにロープ、ポンチョに火種、冒険を楽にするグッズは無限にあるといっていい昨今、伝統的な冒険者グッズを振り返ることも大事ではないでしょうか。

今回は古式ゆかしい冒険者グッズの大定番、10フィート棒を紹介していきます。

それではやっていきましょう。


はい、こちらが自分が持っている、10フィート棒です。10フィート棒とはその名の通り10フィート、約3メートルの長さの棒です。太さはだいだい直径5センチメートルで、握りこみやすい太さですね。

10フィート棒は、初期の冒険者たちが試行錯誤しながらダンジョンを攻略する過程で発見した道具で、この棒の先で、ダンジョンの壁や床、天井、落ちている武器、宝箱、モンスターや他の冒険者などの死体を突いて、罠などが設置されていないかを確認するために使います。

材質は何でもいいので、軽い木製が一般的ですが、最近では伸縮機能があるものや、折り畳みのもの、先端にマジックハンドやレンズがついていて、逆の端から操作ができるなど、高機能を謳う製品もあります。

ちなみに自分は一般的な木製の棒と、伸縮式の金属製の棒の二種類を持って、ダンジョンに入ります。伸縮式のほうは縮めた状態だと、だいたい30センチくらいの長さで、ワンタッチで10フィートの棒になります。

たまに10フィート棒でモンスターを攻撃する冒険者がいますが、武器として作られたものではないので、咄嗟の反撃手段がないとか、奇襲のために間合いの外から攻撃したいけど、適当な武器が手元にないなど、特別な理由がない限り、あまりお勧めできません。10フィート棒は罠を発見する過程で持ち主の代わりに破損を受けることがあり、その際、持ち主を傷つけないように、意図的に脆くできているものがあります。ですので、この棒で眠っているモンスターを叩いて、その衝撃で破損して、相手は起きてるのに、こっちは武器がすぐに取り出せない、なんてことにもなりかねません。


今日は、ダンジョンの定期メンテナンスの日なので、この10フィート棒で、未起動のトラップがきちんと動作するのか、確認したいと思います。

今立っている場所から六枚先のタイルには、踏むと天井から丸鋸バズソーが飛んできて、ちょうどタイルを踏んでいる脚に当たるようになっています。

今から、あのタイルを棒で突いて、トラップを起動させてみます。……はい、しっかりトラップが起動して、棒の先がバズソーで両断されました。

俺は全身を防御力の高いアーマーで守ってるから平気だ、とか、治癒技能を持ってる仲間がいるからなんとかなる、みたいな人だと、トラップを解除するのにグッズを使わず、体で受け止めて停止させようとする方が、時折います。俗におとこ探知と言われるこの方法は、一見すると、タフなパーティのテクニックに見えますが、トラップの中には一撃で冒険者に致命傷を与える装置もあり、大変危険です。このバズソートラップも、当たり所が悪ければ一発で、死亡します。

ダンジョンやす田では一撃で死亡する、クリティカル・デスが発生するようなトラップやモンスターは、基本的に配置してません。初心者から中級者に向けたダンジョンとして営業しています。ですが、何が起こるかわからないのがダンジョンなので、ダンジョンマスターが意図してない状況で冒険者が死亡することは、珍しいことではありません。

こんなちょっとした棒で危険な罠が回避できるので、冒険者のみなさんは面倒くさがらずに、10フィート棒を装備することをお勧めします。昔から使われてきた道具には、それなりに理由があるんですね。


メンテナンスの合間に、お弁当休憩をとります。

ダンジョングルメの専門店「ライナスキッチン」で販売されているドラゴン味の蒲鉾、ドラかまを使ったサンドイッチを作ってきました。

本物のドラゴンはダンジョンの深層に行かないと出会うことができないし、討伐して、安全に解体して、肉を採取するのは大変に困難です。そこで安価な材料で近い味を再現したのが、ドラかまです。

ドラかまのブロックを適当な細さに裂いて、フレークにしたものにコッカトリスの卵で作ったマヨネーズを和え、パンに挟んで、完成です。

食感は固めのカニかまに近く、繊維を噛むと、独特のうま味が感じられますね。ここにコッカトリスのマヨネーズが絡んで、大変に食べ応えがあります。

ドラゴンの肉は、さすがに自分も本物を見たことは無いですが、このコッカトリスのマヨネーズは、自作が出来そうなので、いつか紹介できればいいですね。


はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。


10フィート棒の解説、いかがでしたか。嵩張る装備として近年は持たない冒険者もいますが、あって損のないグッズなので、上手な使い方を覚えて安全な冒険にチャレンジしてください。

ダンジョンやす田では、貸し装備の一環として10フィート棒も用意していますので、希望のある方はダンジョンの入り口でお声をかけてください。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


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