【金曜日投稿00:04】女の子を守ろうとしたら痴漢になった。自業自得とはいえ、責められ過ぎて心が壊れた。

激 辛

第1話

俺はかなり運がいい幸せな人間だったと思う。それなりに友達も居て、彼女も出来て、妹も姉もいて非常に満足行く毎日を送って居た。


 けど、ある日を境に変わった。


ーーーーーーー


 先生から注意があった。


 クラスメイトで人気者の、姫宮さんがスズメバチに刺されたらしい。


 道理で俺の前の席なのに居ないわけだ。

 みんな登校時には気をつけるようにと言うことらしい。


ーーーーーーーー


「私実はもうこれで2回目なんだよね。3回目は流石にやばいかもしれない」


 明るく笑いながら話す姫宮さんにクラスメイトにも笑いが広がる。流石、姫宮さんだ。クラスのマドンナは違うなと思った。


ーーーーーー


 そして、姫宮さんが戻ってきて、みんな喜んでいた。


 けど、俺の前にスズメバチが入ってくる。


 しかも姫宮さんに向かって、刺そうとしている。

 「スズメバチ!!姫宮さん!!危ない!!」

  

 それだけはまずい!!

 進め


 「えっ??」


「えっ、」


俺は姫宮さんの胸を触ってしまった。




 「きゃーー!!!」


「夏季が痴漢した!!」


「私も今見た!!」



「違う、違く無いけど、スズメバチがいて、」



「スズメバチなんてどこにも居ないじゃん!」

 見渡すと本当に居ない。


「姫宮さん大丈夫」

姫宮さんは泣いてる。


 「あ、ごめん。本当にごめんなさい。姫宮さん」


「謝って許せるもんじゃないでしょ!!」

 クラスメイトの金見さんが俺に向かって言う


 確かにその通りだ。


 「最低!!」「クズ!!」「スズメバチなんて嘘ついて!!」


「嘘じゃ」

 でも今は居ないし、俺が下手なことをしたから触ってしまったの事実だ。


 「ごめんなさい。」



 「とりあえず、夏希」

先生は俺の方に向かってくる。


 「職員室に来い」


「はい」




 この時俺は知らなかった。目撃者も居れば、窓の下にスズメバチが落ちていたことも。

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