なんだかネズミになっていた〜最弱だけどなんとか生き延びる〜
プラントスクエア
洞窟編
第1話 ネズミに転生
『ふぁ〜よく寝たな〜・・・・』
キョロキョロ
『・・・どこだここ!?』
俺は目が覚めたら土の壁に囲まれた場所にいた。
『な!?なにがどうなってるんだ!?』
パニックになりおろおろとしてしまう俺。
『い、一旦落ち着くんだ!こういう時は自分の事を考えよう!えーと俺の名前は・・・・名前は・・・・・あれ?・・・・・名前なんだっけ?』
俺は自分の名前が思い出せない事に気がついた。他にも前世?の常識は思い出せるのに名前を含めた前世の俺の人生が一切思い出せない。
どこで生まれ、どこに行き、誰に会ったか。大切な思い出のはずなのに何もかも思い出す事が出来ない。
『・・・これってもしかして転生とかそういうやつか?・・・』
ピロン♪
音が鳴ったと思ったら目の前に突然画面が出てきた。
〜〜〜〜〜
【すいませんでした!!こちら側のミスで記憶処理が不完全なまま別世界のネズミに転生をさせてしまいました!!申し訳ございません!!お詫びとしてはなんですがこちらから3つのスキルをお選びください!改めて申し訳ございませんでした!!by神様一同】
〜〜〜〜〜
そう突然現れた画面には書いてあった。俺は色々と驚愕な事があったが1番驚愕した事といえば。
『俺ネズミになってんの!?!?』
ここだった。確かに言われてみればいつもより目線が低い気がする。神様がいる事とか記憶処理がどうとか別世界だとかスキルの事とか神様って複数いるんだとか色々あるんだけど真っ先に言いたかったのはネズミに転生した事だった。
『○☆%¥$€!?』
色々と混乱し意味の分からない単語を叫んでいたが少しして落ち着いてきた。
『・・・ハアハアハアハア・・・そろそろ現実を受け入れよう・・・俺はネズミになった。ここは土の壁しかないから姿を確認は出来ないけどなったものはしょうがない・・・それよりもスキルだ・・・この中から選ぶのか?』
そこには無数のスキルが存在した。俺はそのスキル欄を見ていくうちに興奮していくのが分かった。
『おお・・・おおお・・・おおおお!!すげぇ!!本当に俺って転生したんだ!!』
前世の記憶は無いもののそのスキル欄を見て興奮している俺。もしかしら覚えてないだけで前世ではこういう転生系の物語が好きだったのかもしれない。
『だったら!やっぱり取るべきは転生系の定番だろ!』
と、いうわけで特に何も考えず俺は剣術・鑑定・収納を選んでしまった。
ピロン♪
【剣術レベル1を取得いたしました】
【鑑定レベル1を取得いたしました】
【収納レベル1を取得いたしました】
『おお!スキルが取れた!だ、だったらこれもあるのか!ステータスオープン!』
-ステータス-
名前:なし
種族:ミニラトゥス(幼体種)1/10
〜〜〜〜
ノーマルスキル
・剣術レベル1
・鑑定レベル1
・収納レベル1
エリートスキル
・スキルなし
エンドスキル
・スキルなし
~~~~
称号
・世界の壁を越えし者
こういう画面が神様の手紙のように目の前に現れた。やはり俺の予想は当たっていたようだ。
『しゃあ!異世界きたー!!』
気持ちが昂り思わず喜んだところを見ると本当に好きだったんだろうな。
『・・・さーてまずは順番に行くか!名前がないのは当たり前として、種族はネズミじゃないのか。ミニラトゥスってなんだ?・・・・』
ポチ
俺はミニラトゥスが分からなかったのでその文字を押すイメージをすると説明が出てきた。
ミニラトゥス:ネズミの形態をした魔物。幼体種。どこにでもいる最も数の多い魔物であり最も弱い魔物でもある。
『・・・やっぱりこういうのも出るんだ・・・しかし・・・最弱か・・・・・まあいいや。次に行こう次に!』
それから改めて1つ1つ確認のために調べられることは調べることに決めた。
名前:名前がありません。
幼体種:魔物のランクであり最弱の魔物。
魔物:魔物はこの世界に存在する生物の一種。ランクが存在し条件を満たすことで進化を果たす。ランクは下から幼体種→成体種→王種→帝王種→神王種となる。
この時点ですでに俺はとんでもない過ちを犯していた。
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