第2話   海水浴

「うわー!随分広い部屋ね! 本当にたったの3650円で良いの?」


滞在する旅館の部屋の広さに驚き、菜々は声を上げた。

リビングルームとも言える広い主室と別に、

ベットルームとも言える12畳の和室が二つあるスイートルーム級の部屋だ。


四人は西瓜村の中でも老舗の旅館に泊まることになった。

九郎と翠の親が経営者と幼馴染であり、

特別に安く泊まることが出来たのだった。


それにしても、

三泊四日で3650円は破格にも程があるが…。


蒼と翠、九郎と菜々はそれぞれの部屋に荷物を置いて

早速、海水浴場へと向かっていった。


菜々の水着は明るいピンクを基調としたビキニで、

翠は大人っぽい黒いシードレスだ。

二人の魅力を十二分に引き出すセレクトと言える。



四人は真夏の高い太陽が西へと沈むまで楽しんだのだった。




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