どこにもない記憶を呼び覚ます

これは散文詩小説、あるいはヴァース・ノベルというものです。

登場人物は、男と女。
幻想的な光景を背後に、何事かを語らう。

書かれているのは、もちろん自分の知らないシーンだ。
しかし、どこかで見たような気がする。

そういう記憶は一切なく、似たような小説や映画のシーンを連想するわけでもないのに。

どこにもない記憶を呼び覚ます、不思議な文章です。