居ぬ人を思い出す、寂しさと懐かしさ。

今は居ぬ人への想いを綴った二十首の連作短歌。

前半は、居ぬ人を想う言葉が綴られています。何気ない日常の中で、ふっと思い出す大切な人。戻ってこないけど、まだ実感の掴めない寂しさ。それでも共に過ごした日々の懐かしさ。そんな想いが、静かに伝わってきます。

後半は、旅の情景を中心に言葉が綴られていきます。活気ある街や美味しい食べ物が溢れる観光地。旅を楽しみつつも、居ぬ人との思い出が時折よぎります。あの人と昔ここへ来たな。あの人とここへ来たかったな。そんな想いを、ふと抱くことはありませんか。

寂しさを抱えながら、静かに時は過ぎていく。そして、少しずつ前へ進んでいく姿を感じました。大切な人を想う言葉を、ぜひ、味わってみてください。