七夕と空と宇宙人

黒野羽雪

プロローグ count.0

――星が見える「空の下」には、草原に座り、空を見上げる2人の少女の姿があった。

ただ二人の少女にどこか異様な雰囲気が漂っていた。

 一人は、「空」を見つめる顔はどこか儚く、目は遠く見つめているようだった。

 もう一人は、希望に満ちた顔で、その目は探し求めてきたものが見つかったようだった。

「……もう、そろそろだね」

「そうだね、無事に帰れたかな」

 立ち上がり、二人で手を取り合い息を揃えて言う――。

その瞬間、星が輝く。

これは、二人の少女と宇宙人たちが紡ぐ物語。

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