第20話藤野涼子という名の。

皆さまこんばんは!

さて本日のオカ研は。

私の名は『藤野涼子』このオカ研の部長をしている。

本日は私の過去を少し話そうと思う。

私、藤野涼子はどこにでもある普通の家庭に生まれ育ったのだ。

二人の両親の元に生まれ何不自由なく暮らしてきた。

私の母は専業主婦で父はというと、とある大学で考古学の研究をしているのだ。

そして父は歴史上の様々な物に触れる事から文献なども多数勉強をしている。

その影響からか私も気がつくとそう言った本なども目にしてきたのだ。

そこでとある一冊の本と私は出会ったのだ。

それが。

亜嵐怪奇あらんかいき』という本。

怪奇怪談話をしたためた古い作家の話である。

作家の名は『亜嵐あらん』江戸中期くらいの作家である。

私はその本に夢中になり読み漁りすっかり『亜嵐あらん』の虜となってしまったのだ。

そしてその作家の生まれた場所が実はこの街らしい。

作家を身近に感じた事も影響して私はどんどん怪談話に惹かれていったのだ。

小学校そして中学へと進学。

私はどんどん怪談話を覚えていきもちろんこの街の古くからある話も自分の中に吸収していったのだ。

そして高校へ入り。

中学にはあったオカ研というものが私の入った高校には存在していなかったのだ。

私はその時。

心に誓ったのだ。

「さぁ!この高校にオカルト研究クラブがない、ならばこの私が礎を築こうではないか?」

そうして学校の先生にオカルトの素晴らしさを解き今に至ったというのが現実だ。

あ!どうやって説得したか?だが。

先生に私は寝るのも食事をとるのも止め、三日三晩学校の会議室で私はオカ研設立の為に説得したのだ。

そして、その熱意が先生に伝わり…設立と相成った訳だ。

まあなんだ。

私の熱意の賜物というわけさ!

えっ?先生が何も言わなかったのかって?

いや!明日にしようだとか寝たいだとか食事をとりたいだとか先生様は言ってはいたが私のオカ研への情熱にはそんなもの勝てぬよ。

そして。

私は生まれたこの街が好きだ。

そしてこの街には沢山の話が眠っている。

神仏に愛されしこの街『怪桑町かいくわちょう

私は一人この街で歴史と怪奇を語っていこう。

私が話終えるとオカ研に勇んで入ってきた仁とその友人で最近ではもうこいつもオカ研メンバーだなと思っている輝也が私の話の素晴らしさにどうやら感極まって睡眠しながら聞いていたのだ。

「おい!輝也!?」

「おい!仁!?」

「「はっ!!??部長!!??僕たちは、ね、寝てませんてば!!??」」

うーん。

最近の若者は。

そういえば今日で私が話し始めてから三日目か…そろそろ腹が減ってきたようだ。

私は二人を残し。

家に帰ったのだ。

「ああ、お腹すいたな!かーえろっ!」

オカ研部長は今日も今日とて。

我が道をいくのでした!

ある意味ホラー?

じゃない!すみません💦

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