第10話リアルな作者の怪奇譚
皆様こんばんは!
これから話しますのは作者本人に起こったリアルな怪奇譚。完全ノンフィクションでございます。
是非お楽しみいただけたら幸いです。
という事で俺のリアル体験を是非。
◇
◇
◇
さて、この話はだいぶ昔に遡ります。
俺が20代の頃の話。
俺には当時付き合っていた彼女がいました。
その名前はそうですね。彼女は「
まあ当時の俺はそろそろ霊奈とちゃんと付き合おうと思っていまして自分の家(実家)に住んでいた俺は実家に泊める事もあったのです。
彼女は俺と知り合ったのは友人の紹介。
えーと。
合コンで知り合いました。
そして俺は少し控えめな彼女を気に入って付き合うようになったのです。
彼女は俺の二個下で口数はそんなに多くは無い。
だけど俺と二人の時は自分から話題を出したりしてくれて。
そんな俺だけに見せてくれる笑顔をもつ彼女を俺はとても気にいってしまったのだ。
俺の実家とは街から外れた郊外にある為に俺は車などで家まで招待しようにも怖がられる為よほど気にいった相手しか招待した事がなかったのだ。
そして俺は『れな』を家に招待する事になり助手席に乗ってくれた彼女を自宅へと連れて帰ったのです。
家へと着いた俺は彼女を部屋へと案内していく。
「着いたから部屋に行こうか?」
「うん!」
俺達は部屋に入り彼女をソファーへと誘導する。
飲み物を飲み落ち着く俺達。
「そういや!ここに来る道怖くなかった?」
彼女は移動中少々緊張していた様な雰囲気を感じた俺はそう質問してみた。
「えっとね…すっ……ごく怖かった〜!!」
「えっ?やっぱり??」
そうなんです。
俺の実家というのはかなり山の中にありここまでの道のりは徐々に街灯も家も見えなくなっていく為に走っていくとどこかやばい所に連れていかれそう…ですとか。なにかされるのでは?と想像させるような所に俺の実家があるのです。
故に俺は中々自分の彼女を実家に招待した事はなかったのだ。
よく他の子にも言われていた経験から俺は中々彼女を家に招く事がなかったのだが意を決してお気に入りの『れな』さんを招待したという訳だ。
そんな訳でそれからは色々な話をした。
俺の幼い頃の話。彼女の話など俺達は楽しい時間を過ごしていたのだ。
そしてふと。
彼女は口を開く。
「そういえば…めいって霊感ってある?」
「いや!ない!!!」
「私は霊感あってさ。」
俺はそれまで霊感を持ってるといった人間とは深く付き合った事もなかった。
俺の周りで霊感ある人と言えば…あそこのお嫁さん霊感あるんだってよ!と!人伝いに聞いていた近くに住んでいた先輩の奥さんくらいだったんだ。
だけどそんな話も霊とは縁遠い生活をしていた俺にとって彼女が初めて霊感を持ってる彼女だったんだ。
「マジか…えっ?例えばどんな?」
「えっとね…まず、見えるし…。」
何気なく質問した俺にそう返す彼女。
「霊が見えるって事??」
「うん!いるの分かるし、寄ってきたりするし。」
「はぁ??」
俺の口からはそんな言葉しか出てこない。
だけど。
この後不思議な事が目の前で起こるとは俺は全く予想もしていなかったんだ。
◇
◇
◇
こうして俺達は色々話すと。そろそろ休もうか?という話になり二人でベットへと入る。
「おやすみ!」
「うん。おやすみ。」
俺も彼女も何気なく眠りにつく。
俺は一度寝ると中々起きない程、寝つきがよくそしてすぐに寝てしまう。
ところがこの日。
寝ていた俺は隣りで寝ていた彼女に突然起こされたのだ。
「めい!?めい!!??起きて!!」
「ん?なに?」
何か切羽詰まった様な彼女の声に俺は起き上がる。
すると彼女は次の瞬間!うつ伏せになる。
そして彼女の身体は震え出す。
(ん?なんだこれ?なにかおかしい。)
俺はそう考えるも彼女を見ているとゆっくりと身体を起こしていく。
なんと俺の目の前でTシャツと短パンの彼女は四つん這いになってるではありませんか!?
(この子…何してるんだ??)
俺にはそうとしか思えなかった。
するとこちらをゆっくりと振り向いてくる。
目は虚ろで…ボーッと俺を見ている彼女。
その表情はまさに何かに取り憑かれたような。
そう…言葉にするならば動物が彼女に取り憑いたかの様な姿。
「どうした??」
俺はそう問いかけてみる。
すると彼女は怪しい雰囲気でニヤリと微笑む。
「し…しぉぉぉ………。」
どっからどう聞いても彼女の声ではない低い声でそう呟く彼女。
「わーーーった!!!待ってろ!?塩だな?」
俺は慌ててその場を離れ台所へと向かい皿に食塩をこんもりとあける。
そして皿を掴みベットの彼女の元へと戻る。
そして彼女に近づき皿を彼女に差し出す。
すると彼女は皿を手に取り俺から奪う。
そして、次の瞬間。
彼女はもう片方の手で塩を手に取りそのまま口に入れ頬張る!!
(うわっ!!見てるだけでこっちまでしょっぱくなる気がする。)
すると彼女は口をモゴモゴ動かしながら。
くちゃくちゃっ。
ジュルッ。
ぺちゃぺちゃっ。
塩を頬張るように舐め、そして自分の手についた塩までをも音を立てながら舐めている彼女。
俺はその光景を目の当たりにした。
俺の目には狐に取り憑かれて塩をジュルリと味わって舐めている。
この言葉が未だにしっくり来る表現だと思われます。
彼女が塩をぺちゃぺちゃ味わってるのを見る事五分くらいだったと思う。
俺はじっとその光景を見ていました。すると彼女はそのままぱたりとベットの上で寝てしまったのだ。
◇
◇
◇
俺はその後先輩の奥さんと連絡をとる。
深夜だったがこの緊急事態を俺は話しなんとか来てもらえたのだ。
そして奥さんの師匠と呼ばれる人物『霊媒師』さんとやらを呼び家まで来てもらったのだ。
師匠の話では。
俺の家の近くに霊道というものがあってそこからその時、狐の霊なるものが彼女に取り憑いたらしい。
霊感のなかった俺は住んでても何でもなかったのだけれど霊奈は特に霊感が強かった為に寄ってきて取り憑かれたのだと。
そして俺の家もお祓いもしてもらい事なきを得たのです。
リアル心霊体験。
取り憑かれた彼女はよくテレビ等で見るあの表現『取り憑かれた人』
アレそのもので。
実に恐怖体験となりました。
まあ、それからは。
付き合う人。
知り合う人はほとんどの人が霊感ある人。
そして俺にも霊がいる現場にいけばついてきたりする事も感じるようになってしまいました。
でもその師匠に教えてもらったのは寄ってきた時は『俺には何も出来ないからどっかいけ!』って言うのがいいらしいですよ!
同情とか可哀想とかそんな思いで霊には接しない事。
そして間違っても心霊スポット等には行かないように!!
(俺一度行って大変な目にあいました笑)
皆様どうぞお気をつけて。
ではこの辺で。
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