タイトル問題について

 はい、軽くこれについても書きましょうか。

 昨今のラノベはタイトルがとても長い。逆に短いタイトル作品は目立ちません。

 ……何故か?

 答えは単純で、タイトルが長い作品の方が生き残り易い(手に取ってもらい易い)為です。今の読者様は、一目で分からない、想像出来ない作品を買ってくれません。


 極端な話「読んでもらえさえすれば!」は残念ながら幻想です。


 その『読んでもらう』のが難しい。とにかく難しい。未だに打開策は発見されていません。ここ数年の事例だと『おさまけ』がPVで、『たんもし』がアニメで跳ねたくらいじゃないでしょうか。

 でもそこに縋ってしまう心情、分かります。本当によく分かります。僕もそうですし――閑話休題。

 刊行点数が増えた昨今、新作であっても余程の大人気作品でもない限り、平積みされる時間は短く、棚刺しになった作品の売れ行きは鈍ります。

 なので、


・タイトルで作品が分かる


 は、最重要事項に近いです。

 ――……え? 『86』とかはどうなんだ? ですか??

 上の『分かり易さ』とは真逆です。


・これってなんだろう?


 強く読者様に想起させるタイトルは今も昔も強い。

 『たんもし』とかは分かり易さ+疑問提示の良いとこ取りですね。

 ただし! 分かり難いタイトルでヒットを出すのは、難易度が跳ね上がります。

 ……あと、そんな簡単に良いタイトルは浮かんできません。

 88からの『86』(違ってたらごめんなさい! 僕はそうなんじゃないかな? と思ってます)は出て来ませんって。

 書籍化する際は、タイトルの構想をよくよく練りましょう。それがまずは生存確率を上げます。

 ま……人事を尽くしても容易に死にますが。

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