7話 新しきを行く君へ

私の出自が少し知れたあの夜が明けた

次の日のこと。


バードロット、と今も学園に通っていると言うツェア姉様から学園についての話があった


「まずこれがヴァイス様から預かった学園についての軽い案内でございます」


「ありがとうバードロット」


何やら色々と書いてある。学べる学問の種類

昔あった祭典?学校行事といったところだろうか?また、学園の起こした偉業や通っている種族など


「お嬢様今回はヴァイス様からの招待のような形になります故、試験のような者はございませんが、学園に入った後の試験がございます。これは、入った人の学や魔力などのレベルを分けます」


ほーん、成る程、推薦型で入った後クラス分けのテストってことか


「学力のテストと魔力を測る試験があるわ」

「これはそんなに心配しなくてもユリアなら大丈夫よ」

「一番大事なのは人間以外の種族もいるわ

だから対等な立場で接しなさい」


「ツェア様の仰る通り、私たち人間以外にもユリア様のようなエルフと呼ばれる種族、獣人、ドワーフなどの多種族が学びにきております」


意外だ、ラノベとかだと奴隷にされて売り飛ばされてそうなのに


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲


そんなこんなで一通り学園に関してのことを教えてもらった。


そんな話のあった夜またもやお父様から

呼び出しがあった。


「ユリアお前に返すべきものを返そう」


そういって少し汚れた手紙のようなものを渡された、おそらく血のつながりのある方の

親の手紙であろう。まあ、私はユリアであり

ユリアでないからあまり興味はないが暇だったら見ることにしよう。


そして一息置いてからもう一言

「そしてこれは学園に通うお前に御守りとしての贈り物だ」


コンパクトなサイズの箱を手渡された


「開けてみてもよろしいですか?」


「開けてみなさい、気に入ると思うぞ」


紙が何枚か、そしてインクと花ペン

そして小さいサイズの箱が二つ


「この箱は?」


笑顔で顔を縦に小さく振るお父様

そのまま、なんとなく壊れ物を扱うように

ゆっくりと開けてみた


イヤーカフとイヤリングのセットが一つずつあった。

まず、なぜ二つずつ?あとイヤリング

がなぜか対象でない、月の形と花?

でも、案外嬉しい。

少し笑みがこぼれた


「ユリア、学園に行くときそれをつけなさい

できる範囲からオシャレをするのもレディとして大事なことだ。それに...」

「まあ、一度つけてみなさい」


イヤリングの方をつけてみた。

およ?長耳が普通の耳になってる?

魔法?


「エルフは狙われやすいし、あまり目立つのも大変だろうと思ってな」


はへーそういう事か、気に入られてるなぁー私


「ありがとうございますお父様、大事につけますね」

わざとらしくキラキラとした笑顔で

お礼をした


やはりユリアは笑顔が似合う。我が子ならば

生涯笑顔でいてほしいものだ










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