男子に興味のない清楚なクラスメートが僕にだけパンチラをしてきて誘ってくるんだが…
ALC
第1話悶々とした学園生活
最近悩んでいることがある。
だが苦しい悩みではない。
学校に来るといつも悶々としてしまい授業に集中できないのだ。
その理由は至極単純だ。
男子生徒に興味のない
異様な態度とは端的に言うと僕が一人の時に僕にだけ見えるようにパンチラをしてくるのだ。
初めはもしかしたら偶然だと思っていたのだが…。
こう何度も続けばこれは偶然ではない。
登校して教室へ向かうために階段を登っていると上の方に彼女がいてわざとスカートを翻した。
スカートの中身が見えて僕は言葉を失う。
性格に良く合っているというような下着を着用しているのは想像通りだったが…。
何故あんなにわざとらしく僕に見せつけるように下着を晒すのか…。
意味がわからない。
だが決して嫌と言っているわけではない。
彼女の下着を見たことがあるのは、きっと僕だけだろうと若干の優越感を覚えると今日も今日とて授業には集中できないのであった。
そんな生活が数日続いたある日のこと。
放課後の教室で日直の仕事を一人でこなしていると件の彼女が姿を現す。
教室のドアがガラリと開いてそちらに目を向けると若干の気まずさから顔を背けた。
自席で日誌を書き進めていると彼女は僕の近くの席に腰掛ける。
こちらを向いてスマホをいじっているようだった。
ちらっとそちらを向くと彼女はそれに気付き、いつものようにわざとらしくスカートの中身を見せつけた。
言葉を失い瞬時に顔を背けると彼女は口を開く。
「いつも見てるでしょ?」
その問い詰めるような、けれど何処か誘っているような文句に僕はぎこちなく頷く。
「
「どう…して?」
「なんでだろう。なんか構いたくなる。こんな気持になったのは初めてのことでアプローチのしかたがわからないんだけど…」
「それで…パンチラ…?」
「嫌だった?嫌ならやめるけど?」
「嫌じゃない!」
思わず力強い否定をすると彼女は妖しい微笑みを浮かべる。
けれど喜んでいるようで嬉しそうに頷いた後に一言。
「へんたい…♡私も他人のこと言えないけど…」
彼女はそれだけ言うと席を立ち上がる。
カバンを手にした彼女はそのまま教室の出入り口に向かう。
「これからもよろしくね?♡」
それに強く頷くと僕こと嶋鷹也の悶々とした学園生活は始まろうとしていた。
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