第51話・図書館

 

 俺は冒険者ギルドの2つ隣にあるカフェでリナに鎧を渡し、25万ゴールドを貰う。

 チャットで大分話していたので、特に話したりもせずに別れる。


 もう一回、俺用の鎧を作るかと考えながら鍛冶場へと戻り、インゴットを適当に買い漁り鎧を作成する。 

 合成吸収合金法を使おうと考えたが、使ったら質量が増えて俊敏に対してーステが付きそうだなと考えたので、鉄インゴットを使って普通に作ってみる。


 集中して無心で鍛冶を行いあっという間に鎧を作り上げた。

 早速鑑定をする。


【鉄の鎧】

 非常に腕の良い熟練した鍛冶師が作り上げた鉄でできた鎧。


 装備効果

 防御力+35


「う~~~ん。弱いな。ミスリルの指輪のステ効果は魔力+50って考えればマジで弱いな。やっぱり合成吸収合金法を使わないと強い装備品は作れないのかな?もしくはミスリルの指輪みたいに素材を良いものにするか・・・。といってもミスリルで鎧を作成するとか無理だよな。ミスリルインゴットの小ささを考えれば一体全体いくらかかるんだよ・・・。どうしようか・・・」


 悩んで悩んで悩んだ末に、まあ、これでいいかなと結論出す。


 ぶっちゃけた話をすれば、もっと良い鎧を作成する為に努力をしてもよいが、まあ面倒だからな。

 それに防御力という点でいえば俺には死に戻りがある訳だし、そこまで重要かと問われれば・・・、いや別に重要じゃないなかなとは思う。


 まあいっかな。これで、されじゃあ今からどうしようか?

 更に鍛冶をしてもいいけど、装備を整えるっていっても、防具系統だと防御力が上がるだけになりそうだんだよな。

 それは、インゴット以外との素材を集められたら防御力以外のステが上がる装備作れるかもだけど、それなら素材集めをしないといけないし・・・。

 

 となると、素材集め&レベル上げの意味も込めて一狩り行くのもありだな。


 ふと、右の手に嵌めてあるに追憶と輪廻の指輪が目に入った。


「そういえば、この世界って1周目の世界の300年先の世界っていう可能性があったよな・・・調べてみるか。もしかしたら1周目の世界の俺の事やリナのこと、そして今問題となってる相川に一丸の事、色々と分かるかもしれないからな。となると図書館とか良さそうだな」


 俺は鍛冶場から出て、鍛冶場の受付嬢に図書館の場所について聞き、そのまま向かう。


 歩いて15分程で図書館についた。


 入場料として1万ゴールドという割と高いお金を支払って中に入る。


 中は3階+地下が3階まであり、めちゃくちゃに広かった。 

 蔵書されてる本が一体どれだけあるかは検討もつかないが、おそらく10万冊以上は余裕であると思う。


 中を見るとNPCらしき人とプレイヤーらしき人が何人かいた。


 プレイヤーの人はおそらく情報収集の為に来たのであろう、邪魔をしてもアレなので、関わらないようにしながら、300年前のこと、特に魔王・サタン討伐について書かれた本を探してみる。


 一人で探していた時、急にデジャブを感じた。


 そのデジャブは俺が仲間達と当時の国王に協力して貰い、後世に正しき情報を残す為にこの図書館を作り上げたというデジャブであった。


「今のは・・・」


「お客様?何か本をお探しですか?」

 司書の人に話しかけられる。


 一人で探しても中々に欲してる本が見つからなかったので、これ幸いと300年前のこと、特に魔王・サタン討伐について書かれた本を探していることを伝えてみる。


「それでしたら、こちらがお勧めです」

 そういって地下3階に案内されて、とあるシリーズの本を渡された。


 その本の名前は【ユウトとゆかいな友だちのぼうけん・1】

 有り体に言えば絵本だった。




――――――――――――――――――――


 昨日投稿したかった。

 したかったんです・・・。ごめんなさい。 

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