第43話 最強の殺し屋クロは、闇市フェスティバルに参加する

 俺はいまスラム街に来ている。理由は簡単さ。俺が求めていた至高の.44レミントンマグナムを買いに外に出てきた。


 この話が分かったのはほんの数日前だった。俺は六色光会議室からちょっと左に歩いたところに階段がありその前でリリーとカノンが二人して何か話していた。


 ここで俺は少し悪いと思いながら盗み聞きをしたときに、俺が目を光らせるほどの話題が飛び交っていた。


 「ねねカノンちゃんは闇市フェスティバルに行くの?」

 「私は今回はパスかな~」

 「でもさでもさ、カノンちゃんが欲しそうな銃が出るらしいよ~?」

 「そ、そうか。話だけ聞かせてくれないリリーちゃん?」


 そう俺はここから目を光らせた。


 「それでね。チラシにねSR(スナイパーライフル)のよさそうなやつがあったんだよ!」

 「見せて!」


 そして俺はここで二人の目の前に出る。話の内容は知っていたが何も知らない通り過ぎる風に装ってあらかじめもう一度話の内容を聞く。完璧な作戦だな。


 「レイちゃんやっときたのね!!」

 「リリーどけ」


 こいつはいつも俺にふっつくな……。


 「そんな事いう悪い子にはこのチラシ見せないよ?」

 「はい。すみませんでした……」

 「よろしい」

 「でリリーちゃん。レイちゃんをここに呼ぶことが目的でしょ?」

 「まぁね。カノンちゃんもレイちゃんも呼べて私幸せよ?」


 ってこの馬鹿は早く本題に入らないから俺が代わりに説明すると。俺が欲しかったマグナムはこのチラシでみた。従来のマグナムは威力は絶大なものの高反動+爆音が普通だった。正直暗殺には向いていない。


 だが俺はその時消音性能が高いマグナムを個人的に開発していた。だが失敗する。そう俺は物を作ること制作が得意ではない。政策は得意だが。


 で俺はいまここにいるわけだが。ここは闇市だ決して治安が良いわけではない。だから無駄な戦闘殺しは避けたいところ。ひとまず俺はマグナムを見る前にほかの場所にも行くことにした。


 マグナム売り切れないの?と思うところだが俺はもうブツを予約しているから心配ない。だから今日はのびのびと楽しめる。


 「店主これはなんだ?」

 「あぁ、それか。それは最新作のEMP電磁パルスグレネードだ。そいつの効果は絶大だぜ。静音性能を高くして広範囲にばれずに無効化させることができるんだ」

 「そうか。ありがとう」


 次に俺が向かったのは魔術関係のものだ。


 「これはまた珍しいな」

 「そこのガキ目の付け所が良いじゃねえか」

 「一目見れば分かるさ。この魔術回路の簡略化と供給率が従来のものよりはるかに良いな」

 「おぉ。お前はそこらのガキではないな? 俺は気分が良いぜこれもってけ」

 「いいのか?」

 「いいぜ!」

 「ありがとう」


 なんかもらった。でもこれは本当に良い魔術道具だな。これで俺も効率よく魔術を使えるのかな?


 そして俺はみんなのお土産を買いに行くため魔術本屋にきた。この世界の魔術本はとても便利で本に書いている内容を見ることで瞬時にその魔術を覚えることができる。


 「店主この店に雷と光と闇と時空と空間と風の本は置いていないか?」

 「そうね~。ちょっとまっててね」


 数分後……


 「そこのあんた準備できたわよ。まずね雷と光と闇と風はあったわ、だけど時空と空間は少しレアでねあまり出回らないのよ」

 「分かったありがとう。では闇と風を追加でお願い」


 俺は魔術本屋でお土産を買いとうとう俺の目当てでもある.44レミントンマグナムの売っている店に向かった。


 「おやじ来たぞ!」

 「お! レイじゃないか!」

 「予約したものある?」

 「あるぜ静音+低反動.44レミントンマグナムを残していたぜ!」

 「ありがとう。これで俺の戦術に大きな強弱が付く」


 この年を取っているはげおやじは昔お世話になった者で、おれが六色光のクロになる前によく合いに来てくれた武器屋なんだ。だから俺はこの者を大事リストに入れている。


 そんなおやじから相談事を聞かされた。


 「レイ、俺もしかしたら狙われているんだよ」

 「どういうことだ?」

 「この.44レミントンマグナムをチラシに載せてから何かと周りのガラの悪い男らから見られている気がするんだよ」

 「それは困ったな」

 「そこでお願いがある! こお.44レミントンマグナムのお代はいらない。だから守ってほしい!!」


 別に聞く必要のない話だった。俺の答えは一つだ。


 「おやじ。お代は払うよ。ほらよ。守ってやる」

 「え……。いいのか?」

 「あぁ。俺を誰だと思っている? あとおやじには代金以上に世話になっている。こんなに良い武器屋を荒らされては俺の名も腐るな」

 「ありがとうレイ!!」


 おやじは泣き目になりながらも俺を沢山した。これはもともと俺の責任でもある。このおやじは裏世界では有名な店でここのスラム街のギャングも目につけていた場所らしい。だから店への嫌がらせも時にはあったらしい。


 俺の家同然のこの店を荒らすのは俺の地位を荒らすと同然こちらから守りたい案件だな。


 そうして俺はギャングの本拠地を潰すことにした。


 

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