インク溢れてしまい

気分転換に作りました



熱絶えて 極楽に鎌刺せぬ 蟷螂かな


空にただ両の手を広げ

ただ雨を受け

ただここに立ち

ただ生きてゆく 我は生きてゆく


ああ 月の見えぬ夜に

手のひらに浮かぶな 捨てし恋よ 恋よ


蕾ども陽を盗んでは反省中


たんぽぽよあなたよまたただ春が来る


手を繋ぐ子とひと皿分の懺悔かな


桜さく 散る散る散るなみだはまる。


足音ない夢だった

歩いても歩いても歩いても ない夢だ


ショーケースのケーキ買いそびれ

覚めて 朝 汗 こんなに汗


どこかの家で猫が鳴いた

聞いたことの無い声で鳴いた

何を言ったのか分からないが鳴いた

意味を持って鳴いた

悲しみか 喜びか 怒りか 求愛か

それは猫だけが知っている

だから私は猫だけが意味を持っているのを

みっともなく妬んでいる


古民家を くすぐりたがるの 桜の指














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