長き夜や 「高野聖」に 蟋蟀(むし)の声

 長き夜や 「高野聖」に 蟋蟀むしの声



 季語「長き夜」。

 秋といえば読書の秋。

 涼しくなった夜、泉鏡花の「高野聖」を読んでいるとコオロギの声が外から聞こえてきて、森の中で起きた怪奇で幻想的な小説の内容と雰囲気がぴったり合っていた。

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