第43話 ウェディング

俺達は遅れて合流。だいぶ遅れたが、

待ってくれていたみたいだ。もちろん玲奈には

バレてない。


【ごめん、遅くなって。さき復活したよ】


【みなさんー、ご心配おかけしましたー】


るい、ユキ、玲奈、レイジ揃って、遠くを見るような目で、るいは、


【涼ちゃんに迷惑かけて、少しは反省して!】


さきが、


【ごめんなさい…ほんと気をつけます】


俺は、さきの事情聞いているから、


【るい、さきも反省してるから、それにほら、こうして復活出来てさ。楽しく行こうよ!】


るいは、


【なんで、涼ちゃん、さきをかばっての?】


さきは、


【涼さん、優しく甲斐甲斐しく見てくれて、助かったよ。優しいって何よりも大切だね】


【ふーん、そんなにさきに優しくしたんだ、涼ちゃん。この前のこと忘れたみたいだね!】


ヤバっ!もう、さき、余計なことを。


【るい、今日はそういうこと無し!さきを普通に見ていただけ。俺、みんなに優しいでしょ?ね】


ユキがフォロー、


【涼さん、優しいの知ってんじゃん!るいもいつまでもヤキモチ焼かないの。特に今日はさ】


玲奈???


【今日なんかあるの?】


おいっ!勘繰られてるぞ。みんなとにかく余計なこと言わないこと。


ユキが、


【お母さん、ちょっと来て】


玲奈???


とりあえずドレス着せに連れて行った…


レイジが、


【危ないっすよ、バレそう…】


【ほら、レイジも早く着替えに行って!】


るいが、


【何かムカつくけど、気晴しに着替え手伝う。

レイジこういうの着たことないからね】


【るいさん、有り難いっす!】


【っす、直して!】


さきと二人になった。


【涼さん、看病ありがとう】


【いいの、それくらい。さき、全てを抱え込んで大変だったね。これからは俺も背負うか】


【ありがとう、頼りにしてる】


………


【涼さん、無茶しないって約束、嘘ついたね?】


ドキッ!


【何で?】


【絶対止めるからね。涼さん無茶しそうなときは】


【無茶しないよ、ほんとに】


【怪しいなー】


………


さきが、


【これ伝えるべきかな?】


【そう言ったら、聞かないとね、何?】


【私はね、こういう仕事してたでしょ。恋愛ってしたこと無くて。始めて恋愛して、ほんと…こんなにも辛いんだって…】


【さき、恋愛したの?】


【うん】


【じゃ、何とか成功するといいね!】


【叶わないって知ってるんだけどね】


もう、さきらしくないなー。こういうの奥手か。


レイジ戻ってきた。おおっ、いい感じ!

確かにイケメンではあったね。かるいけど。


【ヤバいっす、緊張で震えて…】


るいに背中叩かれ、


【ほら、しっかりね。もうすぐ来るよ】


暫く待って…


………………来ない………遅い!


何だよ、遅すぎないか?


ユキ何やってんだよ。トラブルかな。


体型同じくらいって自分で豪語してたのに、

玲奈のほうが、ちょっと細いくらいだけど。


ドレス、トラブルあったかな?


【涼ちゃん、ユキ達遅すぎるから見てくるね】


そのとき、やっと、あれ?あれっ!これは!!!

いいよな、すっごく!凄くいい!なぁ、レイジ!


【涼さん、こんな魅力的な女性、感激っす!】


【っす、言うなっての!】


るいは、


【うぁー、これは…勝てないや】


ユキはしょんぼり…


【ごめんなさい、ドレス引っ掛けてしまい、ごめんなさい😭】


何がごめんなの!最高だぞ!これは…


玲奈が、


【何?ユキ泣かなくていいって、私も不注意だったし、たかが試着でしょ?ハロウィンには早すぎるし、これ弁償しなくていいよね?】


男性達、無言…魂を抜かれた…

女性達、うるうる、ユキは別の意味でうるうる…


玲奈、こんなにも似合うんだね!


超ミニのウェディングドレス👗


こんなに素敵な女性、結婚してる時は解らなかった。レイジに恋して綺麗になったか!

ちょっと勿体ないなかったかも。るいが、


【涼ちゃん、ちょっと後悔してる?】


【別に、ただこんなにね…美脚を引き立たせるドレス👗って、ユキやるなー、よく破いた!】


【じゃ、結果おーらいなのかな?さき、ごめん…

ん?さき、何で何も言わないの?起こってるの?】


さきが、大声で、急に、


【玲奈、お願い!このホテルの結婚式場のイメージキャラクターにお願い!これは譲れない!しっかり謝礼は払うからね!急いでカメラ、それとウェディングプランナーと連絡とって!】


玲奈は、


【えー、ミニじゃん、やだよ…】


俺は、


【いいじゃん、美脚なんだから!】


レイジも、


【そうっすね、有名人になれるかもっす】


さきは、仕切りだした!


【これは、このホテル、一気にメジャーに!】


【さきオーナー、カメラマンすぐ来ます!】


【よし、背景変えて!イメージはブルーね!マリッジブルーを変えてしまうほどのウェディングブルー!】


【プランナーに相談しなくていいのでしょうか?】


さきは、怒鳴って、


【いいの!とにかく、ありとあらゆるブルー集めて】


ユキは、


【やっぱ、お母さん綺麗…これほどとはね。涼さん、隣に並んで見れば?】


【バカ!それはレイジだよ。レイジは?】


るいが、呆れて、


【玲奈が素敵すぎて、緊張でお腹痛くなったって、トイレ】


あいつ、本当に本番に弱すぎ…


さきが、


【もう、カメラマン来ちゃうよ、じゃ、涼さん、これ着て!すぐ!】


何で俺なんだよ!


【すぐ!早く。るい、手伝ってあげて!】


【なんで、涼ちゃん使うの…何かやだなー】


【つべこべ言わない!急げ!】


さきに圧倒!さきの統率力凄い。


………仕方なく着替えた………似合わないよね?


るいが、


【涼ちゃん、いいじゃん!】


ユキは、


【涼さん、素敵!】


さきは、


【まぁ、こんなもんか、いいや、これで】


んだよ!さき、これでって!


【お待たせしました!こちらのモデルさん…こ、これは…!素敵な、どちらのモデルさん?】


さきは、


【余計なこといいから、どんどん撮影して!ほら、涼さん並んて!早く、恥ずかしがらない!】


うう…、緊張する…


とりあえず並んで、玲奈は、


【何か、変な感じだね、涼】


笑顔が素敵だ!冷静に冷静に、


【うん、俺達はもう普通に経験してるけどね】


玲奈、何ニヤニヤしてるの?


【涼、新婚旅行どこ行きたい?】


おいっ!演技とはいえ腕くんてくるなよ!

レイジ、演技だからな!

早く戻ってこーい!


玲奈、なりきってる…


【パラオに行こうよ!ねー、お願い!】


仕方ないな、これだけ乗り気なら、


【玲奈となら、どこでもね】


【涼、嬉しい♥】


さきは、


【いいね、いいね、もっとこう、密着して!】


カメラマンが、


【さきさん、撮影の…ちょっとどいてください。

じゃ、旦那さん、エスコートして少し歩いて】


旦那さんじゃないけど、俺は玲奈の手を取り、歩き出して、


【玲奈、階段気をつけて】


【はい、涼さん…】


ん、涼さん?なりきってるのか?あっ、危ない!玲奈。

うっ、背中を強打!玲奈俺の上で大丈夫?

ん!玲奈!何?チュ😚


カメラマンが、


【最高!いいねいいね、おい、アシスタント。これ動画撮ってたよな?】


【はい、バッチリです】


【よし、CM!】


さきが、


【ちょっとちょっと、あのさ、私を通してよね!】


玲奈、離れろって!


【涼、ありがとう♥かばってくれて!】


るい😡😡😡😡😡😡😡😡😡‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️


【もう、ワザとしか思えない!許さーん!】


るい、これ事故、事故だから!落ち着け!


【やっと、お腹が、なんすか、これ?】


【レイジ!どけー!玲奈、涼、許さーん!】


【うわ、るいさん、落ち着いて話しを…ウギャ!】


レイジ、吹っ飛ばされた!


玲奈が、立ちはだかって、


【るい、毎回毎回いいかげんにして!涼は元々私が結婚する予定だったんだから。これくらいいいでしょ。最後に!】


【玲奈、やっぱりワザとじゃんか!】


【どちらにしても、あんたはぶち切れるでしょ、この単細胞!】


うわ、玲奈、何という事を。


【単細胞で悪かったなー、玲奈!】


パカーン!るい、倒れたぞ!


さき、お前、そのハリセンいつから?


【邪魔、るい!撮影中、どけっての!】


おい、さき、るい失神したぞ!そのハリセン何で出来てる?大丈夫か?


現在二名負傷、この状態で撮影って?


これ、誰のウェディング?












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