第23話 消滅?

【涼さーん、ユキだよー】


朝早く、玲奈がユキを連れてきた。

熟睡してしまった。おい、起きろ、るい!

👕めくれてるぞ。起きてー!


【涼ちゃん、もう食べれない…💤】 


駄目だ、起きないや。こいつ、寝ると簡単にそう

起きない。


【今いく、ちょっと待って】


ガチャ!


【おはよう、涼。寝てたの?ごめんね】


【涼さん、おはよう、抱っこ!】


ユキはすぐに飛びついてきた。


【ユキ、もう、すっかりお父さんって言わなくなってさ。でもそれが正解かも!もうお父さんではないからね。るいは?】


【寝てる、とりあえず上がって】


俺は玲奈にアイスコーヒー、ユキにオレンジジュース+アイス🍨


【涼、ありがとうね。ユキ預かってくれて】


【玲奈、用事あるんでしょ、構わないよ】


【これからね、ちょっと…】


怪しい、男か。詮索するつもりないけどさ。

玲奈も不安だよ。子供を育てるのに、働きながら。

養子ってことも含めてね。頑張ってる。


【俺さ、とりあえずユキ連れてちょっと出掛けるけど、いいよね?】


【もちろん、どこでも。ユキは涼がいるだけでいいみたい。これ今日の分。足りないかも知れないけど】


【いらないよ、今の玲奈から受け取れない】


【じゃ、私が使っちゃうよ。涼、私がどこ行くか、気にならないの?】


【聞いたら教えてくれる?】


【教えなーい!デートとか絶対教えなーい!】


【なんだよ、ほぼ言ってる!男か】


【涼よりいい男いるかなー、いないだろうな、あのね、涼、もし振られたら慰めてくれる?ちょっとギュっとしてくれるだけでいいから、ね、お願い♥】


何言って?玲奈、どうしたのかな?


………………………なんだ?………………………


背後にゾクッ!この殺気?冷気?

恐る恐る振り返ると、……るい!起きてたの?


【ギャハハ!引っかかった!相変わらず、スキ

だらけ、涼って単純!】


はめやがったな、玲奈!


るい、冗談だからね、るい?


【涼ちゃんー、浮気かな~~~~~?せまられると弱すぎなのが最大の欠点!】


るい、目がマジだ。その笑顔も怖すぎ!


玲奈がフォローしてくれて、なら最初からすんな!


【るい、起きてるの解ってかまったの。安心して、涼、取らないから。るい、ユキよろしくね、涼ちょっとそこまで送って、るいへのお土産忘れた!】


【お土産!ありがとう、涼ちゃんヨロ!】


るい、もう笑顔、お前も単純!

それに玲奈、車ないぞ。駅までか!遠いな。


るいへのお土産(チーズケーキ)を玲奈が買って、


【玲奈、気を使わなくていいよ、俺達の仲だろ】


【涼、優しすぎっ!そういうのって勘違いさせるよ】


【勘違い?誰を?】


【そのニブさ、優しさ、だからなんだよ、もう】


【???】


【もう、それ持って帰って】


【解った。玲奈、良い出会いあるといいね】


【………うん、じゃ後でね………鈍感!】


チーズケーキ、るい喜ぶね。ん、玲奈別れ際何か

言ったか?あれ、もういないや。


【ただいま!るい、ユキ、玲奈がチーズケーキを…】


【涼ちゃん、さっき少し嬉しかった?本当は?嬉しかったでしょ、玲奈に迫られて!】


【そんな訳ないだろ!、ねー、ユキ】


【………玲奈。目がマジだったよ………】


何か言ったか?るい。小さすぎて聞こえない。


もぐもぐ…ユキ、大事に美味しそうにアイス🍨食べてる。もっとあげるよ。はい、追加!かわいいなー。

お腹壊さない程度にね。こんな娘いたら最高だね。


ユキ、俺が返ってくるなり膝の上に、抱っこ!

懐かれてるなー、俺。


【るいも食べるなら、アイスあるよ、冷蔵庫圧迫

してる。食べきっちゃおう。チーズケーキは後で】


【アイス食べる。涼ちゃん、今日何処か行くの?】


さきに会いに、伝えなければならないことがある。

るいに説明して、ユキも連れて行くことに。

それに、さきが前に提案したユキとるいを

元の世界に戻すことを伝えた。

それを聞いたるいは、


【さき!何勝手なことを!あのヤロー!】


違う!違う!るいのことは俺が…

それにパラレルワールドは無いって解ったからね。

その話は…無しになった…でいいんだよな?

それでも納得の出来ない、るいは、


【あのねー、今後勝手に決めないでくれるかな!】


【悪かった。今後は相談するね】


るい、こいつ連れて行って大丈夫か?

パラレルワールドはないことも伝えないと。

さきは理解できそうだ。


俺達は、さきのところへ。


ある程度予想していたが、るい、さきのやりとり。

るいが凄い勢いで、さきのとこへ。


【さきー、!何勝手に決めてんだよ!】


【涼さん、その子なの、ユキって、ちょー可愛い!】


【さきー、無視すんな!勝手に戻そうとして!】


【るい、うっさいな!勝手に残れば?ボケ!】


【さき、テメー!ふざけるなよ!】


さきも負けてない。るいと対等。


俺は間に入り、


【二人共、ユキが怖がってる!落ち着け!】


俺がユキを抱きかえる。怖かったね、ユキ。


さきが、


【あっ、ユキちゃん、ごめんね】


るいも、俺がなだめる。


【るい、落ち着いて。その話は無しだから】


ようやく落ち着いて話せる。るいって、よく解らん!


その話を聞いていたらしく、さきが、


【無しになった?何か訳ありっぽいね】


俺達三人が時空の狭間で未来に。

そこでの、さきの言葉。出来事、戻ってきた方法。

いろいろ伝えた。さきは、


【さすが私!そういうことね。じゃ、るいもユキもここで、変更なし。意味ないし】


るいは、さきの言葉のみに反応して、


【さき、何意味ないって!それに勝手に決めるなって言ってんだろうが!】


もう、うっさいな、るい。話ができない。


【るい、あのさ、ユキと遊んでいてくれる?るいを無視して勝手に決めることないから、頼む!それに 俺がどれだけ、るいのとこ愛してるか、解るよね】


【涼ちゃん…うん…解った、ユキ向こうで遊ぼう】


さきは、ニヤニヤ、るいがいなくなると大笑い!


【すごっ、手なづけてるっ!よほどるいが惚れてるとみた!涼さんって見かけによらず凄いね!】


見かけによらず!失礼だね、さき。でも納得…


【さき、何らかの方法ある?時空の狭間を封じ込めること。安心して生活を望むこと、あるかな?】


さきは腕組み…悩んでから、


【私とキスしてみない?】


さき、解決のこと聞いてる?なんでキス?


【いや、それは、解決とは、ちょっと、ちょっと】


さきが迫ってきた。ヤバいぞ、もしるいに見られたら?


【なーんてね、かまったの。ほんとにるいを

手なづけた男?不思議だねー】


何だよ、玲奈に続いて、さきも。ふざけやがって!


【涼さん、優しさ、鈍感、純粋、周りの人達を勘違いさせるよ、断るときはしっかりとね。だから、それでなんだ。るいも。なるほどね】


【訳解らないけど、でっ、解決方法は?】


【もうこのままでいいの。そもそも未来をやり直すことで始まった、タイムパラドックス。防げないの、今の私には解らない。未来の私は何か掴んだかも知れないけど】


さきー、無理なのか〜。残念だよ。


【涼さん、せっかくの情報、その繋がりっての、もう少し調べてみるね。ただ未来過去に行き来して本人同士が出会わないってこと、パラレルワールドは存在しないって証明になるね。大きな進展】


さきは、続けて話し出す。


【涼さん、時空の狭間は発生率そのものが少なくなってきてる。ただその規模は大きくなってる、もしかしていつかは全てを飲み込むかも知れない】


【それは、全てって?この町全てとか!そんなことないか、そんな規模見たことないからね】


ん?どうしたの?

さき?何で何も言わないの?


暫く沈黙、その後ぼそっと、さきは、


【地球🌏…もしくは太陽系くらい…かな】


………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………!!!!!!!!


なんだって~😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱‼️






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