第4話 ゲームは最高の娯楽
◇
にしても、さっきの愛華めっちゃ可愛かったんですけど、てかナンパされてる所を助けてそれが原作ヒロインだったって完全に主人公ポジなんだよなぁ。
だってそういう系の奴、最近某小説投稿サイトで読んだばっかりだもん。
まさか本当に俺が主人公なんて事は────ま、流石にそれは無いか。
「自分を主人公って思い込む奴って相当痛い奴だしな、側から見たら。俺もそんな痛い奴の仲間入りしたい訳じゃないし、まずそもそも現実味がなさすぎる。まぁゲームの世界に入り込んでる時点で現実味もクソもないんだけど・・・・・・」
とそんな事を言いながら歩いてると、視界の端であるのものを見つけた。
お、ゲームショップあるじゃん!一応今の恭弥は俺な訳だし、別にお小遣い勝手に使っても大丈夫だよなぁ。だって、俺恭弥だし・・・!そんな言い訳を自分自身に聞かせながら俺は店内へ入っていくのだった。
◇
おぉ!めっちゃ色んなゲームあるじゃん!ふと、俺は店内の奥の方にエロゲコーナーがあるのを見つけるが、流石にゲームの世界に入ってまでエロゲをプレイしたいとは思えないので目を逸らす。
「へぇ、にしてもこれ全部見た事ないゲームだよなぁ。何かすげぇな、こんなにゲームが沢山売ってあるのにそのどれもが一度もやった事ない奴だなんて、しかも恭弥はお小遣いを大量に貰ってるからこれ買い放題って訳だろ?」
流石に恵まれすぎじゃないか俺とは思うが、変にそれで遠慮して買わないなんて選択肢は俺にはない。
恭弥の家にP○5やSw○tchなどのゲーム機種はあったから、とりあえず本体ごと買う必要性はなさそうだ。
にしても、ゲームは全て違うのにゲーム機は変わらないって一体どういう事だよ。
まぁ、そんな細かいところを100円のゲームに求めるのがそもそも間違ってるんだがなぁ。
とりあえず俺は何個かゲームを購入して、帰ってからのゲーム三昧生活を想像しながら心を躍らせ帰路につくのだった。
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