【第六回】 セルフィッシュなプレデター
今回は、ぬ 様の「セルフィッシュなプレデター」をレビューします。
作品はこちらです↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330658941220364
それでは読んでいきましょう。よろしくお願いします!
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タイトルの語感がいいですね。直訳で“わがままな捕食者”です。
ジャンルは恋愛、タグには「ガールズラブ」「純文学」。なかなか濃厚そうなお話で気合が入ります笑
紹介文は簡単なあらすじですね。ルックスに惚れたが、内面はどうかというと……といった感じでしょうか。
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【一話目】第1話
まだ第1話しかなく、文字数も三千字に満たない作品です。この短さのなかで上手にレビューできる力が私にあるのでしょうか……
いきなり“私”の持論が展開されていますね笑 私もそう思います。ドラマは内容よりも俳優を眺めて満足しているところもありますよね。
「真昼間の会議室で男女が盛り合う」ことなんて確かにないですね。見てみたいと思う反面、現実でそんなもの見たくないです。
あ、もう盛っているところでしたか。お忙しいところ失礼いたします。
描写が美しいですね。まさにドラマを見ているような臨場感があります。地上波で放送はできそうにないですが……
「彼女の舌が唇を割った時」。とても艶めかしくて素晴らしい表現ですね。
性描写がうますぎる! 純文学という硬いカテゴリに押し負けない芸術性を感じます。リアルでエロいのに下品な雰囲気は全くありません。
「脳内で、光のない青黒い火花が弾けるような感覚に襲われる」。バトルものの描写みたいで笑ってしまいました。今まで多くのいわゆる“下ネタ”要素のある作品を読んできましたが、こういう真面目な文章で描かれるのも味があって良いですね。
「絶頂した。」までの流れのテンポが良く、スラスラっと読めました。
美空の髪形が特徴的ですね。性格と見事にマッチしていると思います。
“私”(以後
学生時代の回想、どこか哀愁があって惹き付けられます。奈那の好みがわかると同時に、美空に対する感情はどういうものなのかという想像が掻き立てられ、今後の展開が楽しみになります。
奈那は受け身な性格ですね。最後の「恋愛トークの主題となれることに喜びを感じてい」るのが可愛いなと思いました。
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あっという間でしたが総括です! 文章が読みやすく、先へ先へと進みたくなる楽しさがあります。
それを実現しているのは表現力の素晴らしさです。特に性描写が天才的ですべての描写に感心しました。視覚、音、温度、触覚など、実際に読者が体験しているようなリアルさがたまりません。文字のVRですね。
心地よい文章、奈那と美空の関係が今後どうなっていくのか、とても魅力的な作品です。
一つ気になったところは、地の文とセリフの間に空行がないので、それを挟むと読みやすくなると思いました。
星は3つです。今後の展開がどうなっていくのか全くわかりませんが、第1話を読んで期待を持ちました。
今回は以上になります! ありがとうございました!
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