楽園

シルクの水面に 身を任せ

ため息のような 吐息のような


ゼラニウムの楽園の中 心地良く

柔らかい陽が 頬を撫で


少しずつ そろそろと

夢の世界が 遠ざかる


白い陶器に 琥珀色

モカの香りが 頬をくすぐる


おはようございます お嬢さま

うん おはよう もう朝なのね


小鳥たちの おしゃべりタイム


ピピピピピピピピ

ピピピピピピピピ


夢だった


もう朝なのね!

夢の中と 同じ言葉


ずいぶん状況が 違うなと

がっかりしている暇はない


いつもの道を 早歩き

とりあえず とりあえず


次の休日は

美味しいモカで 夢のつづきを


今度は ローズの楽園で

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