おいおいおい・・・

進藤 進

第1話 汗が、滲んでいるよ

夕暮れの放課後。

誰もいない教室。


北の外れの書道部。

照明もつけずに。


アイツは。

一人、筆を握っていた。


文化部で。

スポコンでもないけど。


それにしても。

毎日、頑張ってるよね。


適当で。

良いのに。


女子ばかりの部で。

アイツ一人が男子。


嫌じゃ、ないのかな?


誰も言わないけど。

みんなが、アイツのことを気にしているのでした。

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