過去編 登場人物が多いのでメモ代わりの人物紹介


【エレオノーラ】

近衛騎士団所属、上級近衛騎士。

帝都の個人邸で子飼いの家臣と義姉、メイドと共に暮らしている。

精霊の加護を受けた黒曜姫として帝都では絶大な知名度があるが、両親の薫陶により街を歩く際も一切顔は隠さず背筋を伸ばしている。

ただ髪を触らせてくれと寄ってきたり地面に身を投げ出して拝んでくる信心深い人たちのことはちょっとやだなと思っている。


【アルフォンス伯父】

近衛騎士団副団長。エレオノーラの母方の伯父。

姪っ子にだだ甘だが騎士団では厳しい副団長として敬われている。

一番最初にエレオノーラに剣を教えた人物。

妹であるヘルミーネのことがちょっと怖い。

兜を被った際の蒸れ防止のために髪の毛がないわけではない。


【ベルント】

近衛騎士団所属の騎士。エレオノーラ直属の部下。

自分がモテることをよく知っている。

その流し目で堕ちない女はいない(自称)。

剣の腕はまあまあ。


【カロリーネ】

近衛騎士団所属、上級近衛騎士。

下級貴族の三女。気の強そうな顔立ちの明るい女性。

エレオノーラにとっては理想の先輩。

鍛え上げられたよいお尻の持ち主。


【ヘンドリック】

近衛騎士団所属、上級近衛騎士。

ロルフと共に皇宮の警護を任される。

慎重な性格。


【ロルフ】

近衛騎士団所属、上級近衛騎士。

ガチムチ。

奥さんが可愛い。


【ヴォルフ団長】

近衛騎士団団長。

威厳溢れる老騎士。皇帝の一族への忠誠心が高い。

エレオノーラが逆らえない人物の一人。


【マリウス皇太子】

ヒューベンタール神聖帝国皇太子。

国一番のイケメンとして日々婦女子の枕とパンツを濡れさせている。

意外と強い。


【グートルーン皇女】

マリウス皇太子の妹。

信じられないくらい可愛くてあり得ないほど優しい。

エレオノーラを慕っていて義姉になればいいのにと密かに思っている。


【ユリウス皇帝】

優しすぎるのが欠点と言われるが、充分に名君の素質はある。

かつてエレオノーラに皇太子との婚約を持ち掛けたが断られてしまった。

意外と気さく。


【ヘルミーネ】

エレオノーラの母。

娘であるエレオノーラには武人としてではなく、高貴な男性と結婚して内政方面で歴史に名を残すことを望んでいる。

前世の記憶があるという娘の風変わりな考え方に価値を見出しているが、今のところ娘は脳筋生活をエンジョイしている。親の心子知らず。

夫であるゲラルト卿にはメロメロ。


【ゲラルト卿】

エレオノーラの父。フェルンバッハ侯爵。

娘のことを偉大なる先祖コルネリウスの生まれ変わりであると半ば信じている。

騎士になりたいという娘を容赦なく鍛え上げた。

女性は妻であるヘルミーネだけで充分と思っているので側室はいない。


【コルネリウス】

何百年も前のフェルンバッハ家の先祖。

『金眼のコルネリウス』として無数の逸話が残っている。

フェルンバッハ家秘蔵の手記には『コルネリア』という女性名で伝わっている、性別不詳の人物。


【ラウラ】

帝都にあるエレオノーラ個人邸で雇っているメイド。

そそっかしいが根は真面目。


【テオドール】

フェルンバッハ侯爵旗下の騎士家が育てている子ども。

そろそろ騎士見習いになる準備を始める年頃。

エレオノーラに溺愛されている。


【クラリッサ】

エレオノーラの従士。在野の聖女。

エレオノーラの様子を逐一手紙でヘルミーネに報告するという密命を受けている。

それがバレた夜、エレオノーラによって夜通し膝枕の刑に処された。


【バルタザール】

エレオノーラの従士。元神童。

従士としての仕事はあまりしない。

ヘルミーネには何か弱みを握られている。


【ブリュンヒルデ】

皇室魔導院所属の魔導士。

七賢者ザスキア師の弟子。

エレオノーラのことが大好き過ぎて、彼女が恋愛関係の話題を仄めかすと暴走しがち。

ヘルミーネに対する態度は若干ぎこちない。


【ザスキア師】

皇室魔導院七賢者の一人。

可愛い子に『おばあちゃん』と呼ばれることに無上の喜びを感じている。

一見ボケ老人だが帝国最強の魔導士の一人。


【ゴットハルト】

皇帝直属の暗部の長。凄腕の諜報員にして暗殺者。

エレオノーラが思わず感嘆するほどに、まったく強そうには見えない。

捻くれたユーモアと嗜虐趣味の持ち主。


【イルメラ】

14、5歳くらいの少女と見紛うような可憐な美少年。

ゴットハルトの部下にして元男娼。

ある種の男を狂わせる魔性の持ち主。

勇気ある少年。


【宰相ローレンツ】

ヒューベンタール神聖帝国宰相。

二代の皇帝に仕えてきた熟練の政治家。

通称『ヒューベンタールの小さな巨人』。


【ハンス騎士団長】

帝国騎士団団長。

伝統的に帝国騎士団と近衛騎士団は仲が悪いため表には出さないが、実は個人的には近衛のヴォルフ団長とは若い頃からの友人。


【財務卿ドミニク】

皮肉屋で誰に対しても嫌味を言う。

若い頃エレオノーラの両親と何かがあったらしい。


【農務卿ボニファーツ】

財務卿ドミニクと仲が悪く、顔を合わせれば喧嘩をする。


【商務卿ウルリヒ】

神経質で物事をあいまいなままの状態にしておくと落ち着かなくなる。


【エルマー卿】

他人の言葉をよく聞かない阿保。


【樹精トルデリーゼ】

皇室魔導院に所属する伝説的魔導士にして七賢者の一人。

恐ろしく長命なエルフで、おそらく8世紀前の先代勇者を知っていると思われる。

まだ一言も台詞がない。



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【イェレミアス】

狂信者にして後に勇者となる男。

他人の精神に干渉して操作する非常にまれなスキルの持ち主。

当初はレーダー子爵旗下の一騎士に過ぎなかったが騎士団長へ昇格。

魔族絶滅を掲げ、急速な勢いで支持者を増やしている。

エレオノーラに何らかの価値を見出し、配下に加えたがっている。


【レーダー子爵】

アルバン卿。教会の聖印騎士団元団長にして元大司教。

長兄と次兄が立て続けに亡くなったため還俗して爵位を継いだ。

公式にはイェレミアスはレーダー子爵の家臣という形となっている。


【フロレンツィア】

オレステス教会により公式に聖女へ列せられた人物。

治癒魔法と神聖魔法の大家。

教会内の穏健派閥である救済派の代表的人物の一人で、教会信徒からの人気は高い。

イェレミアスに従っているはずが、エレオノーラを助けるような言動を見せる。


【ロミルダ】

イェレミアスの部下の一人。若い女騎士。

気が短いが、イェレミアスには絶対服従する。


【リーフェンシュタール伯爵夫人】

エレオノーラの母ヘルミーネの古くからの親友。

夫一筋の女性であったが、今はイェレミアスに魅了され操られていると思われる。


【ティモ司祭】

帝都のボルツ大聖堂に所属する司祭。

気弱そうな若い男性。

神と精霊の関係を専門とする研究者で、精霊のいとし子と言われるエレオノーラに多大な興味を抱いている。


【ミンチ肉】

襲う相手を間違えた人たち。


【尊師リュシエンヌ】

教会の生ける伝説と呼ばれていた聖女。

当時無名の村娘であったフロレンツィアを見出し、教会へ連れ帰った。

その際、神の啓示に関するやり取りが交わされたとされている。

享年112歳。


【ガブリエル司教】

皇宮に出向しているゲッベルス大聖堂所属の司教。

どちらかというと貴族と繋がりの深い生臭坊主。


【ホフマン商会】

薬品や衛生資材を扱う商会。

イェレミアスたちと繋がりがある。


【コッドピース】

どや、ワイのデカいちんちん。かっこええやろ。

という風に男性的魅力を誇示するための装具。

冗談みたいだが、エレオノーラの前世の世界でもかつて本当に流行った。



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【アスビョルン将軍】

アスビョルン・ヤーコブソン。

『西の魔王』の腹心。通称『紅獅子』。

類まれな剣士だったがイェレミアスとの一騎打ちに敗れた。

落とされた首は塩漬けにされて帝都まで運ばれた。



【ヴァイゼ王国】

ヒューベンタールの隣国。

小麦の産地。

ヒューベンタールの穀物庫と揶揄されるような弱小国。

ストローレの魔族に攻め落とされた。


【ストローレ王国】

魔族が暮らす国家。

ヒューベンタール神聖帝国の北西の国境と接している。

豊かな土地を求めて周辺国と諍いが絶えない。

教会からは悪魔の手先と言われている。


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