なんで、こんなに薄暗い気持ちが続くのだろう。

「それでも前を向こうとしているけど……うん。ワタシには耐えられない。これは辛い。一緒に笑えない」


文学に触れていると、こんな経験は一度もしたことがないのに登場人物に共感してしまうことがある。
「小説には、生きていると実感する痛みがなければ意味がない」タイプだろう。

ワタシは、最後まで読むまでに距離を保たなければ呑み込まれそうだった。これはキツい。なんでだろう。ワタシは、文章を読んでいるだけなのに。文字だけで、こんなにも圧迫されるのか。
エピソード9でかなり兄弟に語りかけてくるけれど、なんて言って良いかわからないよ。ごめん。でもわかるよ。誰が悪いとかじゃなくて、こればかりは悲しいよな。