【完】遺語汚禄

糖園 理違

【一話】「拉致、そして警護者に」

 ある弥生やよい夜街よまち、一体の“鬼”が逃走を図り殺人を繰り返していた。


 戦闘の幕開まくあきから二分三十五秒。

 ソレを捕縛しようとする部隊からは既に十四名の死傷者が出ていた──にも関わらず、彼らは足を止めようとはしなかった。

 支給された銃から放たれる弾丸は全て、其の者らに特攻性を有した特別なモノ。

 しかして──それも当たらなければ意味はなく、近接に持ち込まれた際にはナイフもただの刃塊はがたまりと化されていく。


 そうこうしていると……ほぉれ。

 十五人目。


 鬼の手によって人の首が一八〇ひゃくはちじゅう度捻じ曲がり──皮一枚に頭と首が繋がろうと、最後にはぷつりと首が落ちて二度と動かなくなる。


 激戦、接戦、悪戦なる逃走劇を繰り広げていると、とある裏路地へと鬼は追い込まれた。


 彼奴きゃつの見た目は人の女子おなごそのもの、腰まで伸びた漆黒の長髪を風と踊らせ、藍玉あいぎょく色の瞳が光差さぬ暗闇の中でも自己で煌めきを発っている。

 シャツの上にパーカーを着て、ロングウェットパンツにスニーカーを履き、耳と下唇のラブレットにピアスを付けている。今時こんな姿で歩いていても誰の気にも留めない。

 妙齢の淑女にしか見えず、美麗と言って差し支えないが──両手は殺した人たちの血で濡れていた。


 鬼は焦りを浮かべない、辺り一面壁の裏路地に追い込まれようがさして問題ないからだ。

 壁を飛び越えて建物の屋根に移るか、暴力的だが目の前にいる追っ手たちを全員皆殺しにして正面突破、の二択。

 先の奴らと同様、腕や足を切り、腹を貫き、首を折ればいい。

 今度は、全員の心臓を抉り取ってやろうか。連中は現在計五名、その心臓を全てにしても良い。

 最近、血肉を食らっていなかったから腹が減って仕方ない。


 しかして妙な事は、何故彼らは呼吸を乱しながらも……確信とした表情を浮かべているのかということで──。


「ッ⁉」


 しまった。──そう思った時には既に見えぬ物で全身を拘束されてしまっていた。

 気配も見抜けず、音すらない。

 自分の意志と反して四肢は徐々に内側へと動き、体勢が取れぬまま地面に押さえつけられてしまう。


 拘束される一部始終を見届けた追っ手達はライトを点灯し、鬼を照らしだした。

 化け物の表情は怒りに歪み眸が充血し始める、先ほどまでの余裕が薄れてきているのが想像がつく。

 その時、鬼は照らされた光によって自分を捕まえた物の正体に気付くことが出来た。


 ──透明な繊維。細い糸が四方八方と張り巡らされ、躰を捕らえている。

 引き千切ろうにも更に力が加えられ、逆に締め付けてくるときた。


「お疲れ様です、皆さん」


 ふと聞こえてくるは優しい女性の聲、近づくは弱い足音。

 全員の視線が一人の老婆に移る──着物姿の彼女はゆっくりとした足取りで、鬼の方へと歩み寄って来ていた。

 彼女は良い年の取り方をしたのだろう、顔に皺が浮かぶもその笑みは若々しい。

 すると、五人全員が老婆へと頭を下げ、彼女も頭を下げ返した。


「申し訳ございません、我らが未熟なばかりにたえ様自らにお手数を……」

「良いんですよ。初めてなのでしょう、この様な相手は。

 かくゆう私も初めての事だったので、ここまで追い込んでくれなきゃここら一帯にいる人達が全滅していたところです……感謝してもしきれません」


 鬼が抱く疑問は直ぐに確信へと変わった、自分を固定しているこの透徹な糸はあの女の仕業だと。

 ──百年以上も生きた事の無い、小娘如きが。


「さてさて──まぁまぁ十五人殺したんですってね、貴方」


 鬼の目の前までやって来た紗は、屈託の無い笑みを見せた。

 それに対して睨みを返すが、それだけで彼女の表情が変わることは無い。


「やり過ぎましたね、では相応」


 小指を曲げ、透明な糸が光に反射する。

 ──瞬間、鬼の両腕の指が全てズレ落ち、水滴の様に血が小さく毀れ出す。

 奇怪な状況に困惑しかけた瞬間、首に痛みを覚え視界が薄れ始める。

 首の骨を五つほどやられた。──自分の体を壊されたのは判った、しかし痛覚が脳に伝わらない。痛みを感じぬまま中身を滅茶苦茶にされているよう。


「十五人ですからね、


 紗は莞爾かんじとしながら言葉を紡ぎ──鬼女きじょの意識は次第に途切れた。


 ※


 四月十二日、時刻午前七時九分十八秒。


 私は『衆能江しゅのえ』、名前は大昔にお坊さんに付けてもらったもの。

 年齢二百歳前後、細かい数字は長く生きすぎて覚えてない。

 今現在はというと──身動きが取れぬまま全身に白い拘束具を巻かれ、口に犬用口輪を取り付けられた状態で四人の男たちに、物の様に持たれて縁側を移動させられている。

 綺麗な池があったと思ったら、今度は枯山水かれさんすいが見える風流な広いお屋敷にいます、お助けください。


 さかのぼれば二週間前、興味本位で成人映画館に立ち寄りピンク映画を見ていたところ、突然二十人の武装集団に襲われた。

 逃亡の際に十五人ほど殺し、行き止まりの通路に追い込まれてしまうが──これがいけなかった。

 不覚にも透明な糸に捕まり、漫画に出てきそうな強敵そうな老婆に手の指を全て切り落とされ、首の骨を五カ所も砕かれてしまう。

 治療も相まって完治はしたが、そうしたら次はこの大きな屋敷に運び込まれてしまっている。

 拉致も良い所で人権も無い有様……まぁ、だけ人な者にそんなものないよね。


 すると十二畳もありそうな大部屋に止まり、連れ込まると俯せの状態で畳へと置かれて四人は部屋を後にした。

 酷い扱いの果てに苛立ちは限界に達しようとしつつも、私は辺りを見渡す。


 一面畳だらけ、微かに漏れてくる太陽光のみが照らす風情のある静閑な和室──そして、四人の男女。


 眼鏡を掛けており優しい形相をしたスーツの男が一人、その隣に寄り添うは笑みを浮かべる着物の女。

 そして……自分を捕らえたたえとかいう老婆。

 そんな彼女の隣にいるは立端たっぱのデカく厳つい大老男およしお

 何の変哲もない人間たち、と言いたいが不気味な者が二人。着物の女性と大老男、この二人には一つの共通点があった。


 それは歪だと、不変だと、考えざる負えなく……何故、両者共にのだろう。


 事故か何かで眼をやったのかは判別がつかない。しかし、縫われ方はそっくりそのまま、まるで仕来りとばかりに丁寧。


「はて……お前が“酒呑童子しゅてん どうじ”とかいう古鬼こきか」


 目を縫われながらも老男は口角を上げ、私の方へと喋り出した。

 まるで見えている。全てを見通し舐め殺すかのように、男は納得した表情を浮かべている。


「……突然そう生まれ落とされてしまっただけよ、それに私には『衆能江しゅのえ』という名がある。

 ──目を縫ってるのに、声だけでよく位置がわかるわね」

「眼など無くてもわかるわ。臭ぇ臭ぇ、獣、下郎以下の匂いが鼻を曲げてくる」

「そうですか? 一応、お風呂に入れさせて清潔にしたんですけどね」


 はてと言いたげな口調で、紗は老男の苦情に応える。

 アレはほぼ水責めだった──シャンプーやソープを何度も口に入れ、耳や下唇、舌に付けたピアスも全部取られた。


「まぁ、えぇ……汚ぇのは当然だ。当たり前の事を気にしても変わる訳じゃあるめぇ。

 ──んで、お前はこの何百年はいろんなところで食人を繰り返しては金を盗んで放浪生活を続けていたらしいじゃねぇか。楽しそうだなぁおい」


 老男は絶笑しながら、此方の様子を伺うように頬杖をついた。


「人間世界では手前てめぇみてぇなのは即死刑執行だろうが、人間じゃねぇからどう裁いたもんかと……上の連中は困っている訳だ。

 ──三年前だったか? お前、機動隊の奴ら全員殺したんだってな」

「……知らない、そういうのは『御伽草子おとぎぞうし』の方の酒呑童子じゃないの」


 私は『大江山絵詞おおえやまえことば』の方であり、“片割れ”が起こした件を擦り付けられても困るのだ。


「こっちとしちゃ、どっちも同じだ。全部酒呑童子てめぇの大罪だ」


 口調を強くし、溜息をつきながら姿勢を変えると老男は指を差してきた。


「……鬼さんよ、俺たちはあんさんに罪を償うチャンスを与えてるんだぜ」

「チャンス?」


 彼奴きゃつった言葉をどういう意味かと咀嚼するように、復唱する。


「おうよ──この庄司しょうじ家が、人様の役に立つ仕事に就かせてあげようってんだ」

「……あなた達、ヤクザ?」

「んな陰野郎じゃねぇ、政府や警察とも仲良くやってるしな」


 今の言葉を信じていいものかと老男を一瞥するも、狂人の考えなど表情だけでは理解できない。


「俺たちはな、ちょっとした修行を熟しただけで、後は弾一発で簡単に死ぬ普通の人間様なのよ」

「……ちょっとした修行でそこのお婆さんね。どういう理屈かはわからないけど気味が悪くて、まるで血に飢えた溝鼠どぶねずみみた──ヵアッ‼」


 迅速、背に激痛が迸りだす。

 頭上に見えるのは──私の体に馬乗りになっている老男。その手に握られているは太刀、貫くは拘束具と血肉。

 飛び上がったと思った次には──何処から出したかもわからない太刀が刺し込まれていた。

 妙の時と同じ、動きが見えなかったのだ。


「……犬畜生以下の分際で、人様の家族……ましてや俺の嫁に汚ぇ口使ってくれたな。老骨に鞭打たせるんじゃねぇ糞鬼」


 躰が自由な状態で、油断さえしなければこんな奴ら……。

 先程から寄り添い合っているだけの若い男女──眼鏡の男は少々驚いた表情を見せ、眼を縫われている女は音で状況を把握し、笑みをこぼすのみ。

 誰かが斬られる状況になろうとも眼鏡の男以外誰も表情を変えぬこの異様な光景は、もはや普通ではない。


の逸話がある故の弱体化──力が分散されているってのは、本当みてぇだな。まっ、投与させた薬の効果がデカいだけだろうが……」


 血を振り払い刀を納めると、老女は急いで老男を支えに行き座布団に座らせた。


たえたちも捕まえるのに一苦労したわけだ──さて……話は逸れたが、お前の仕事の話だ」


 そう言ってまたも指を差すが、今度は別の方へと向けながら私に言い放った。


「俺の孫──娘、永進丸えいしんまるの子供の警護をしな」


 背中の鈍痛ねつに耐えながらも、指を差された女性──永進丸えいしんまるの方を見つめた。

 老男と同じく目を縫っている男名を持つ女、黒い長髪を床に寝かせたままスーツの男の手を静かに握りしめている。

 あまりの若々しさ故子持ちとは意外だったが、あの老男の娘……となると隣の者は夫か。


 すると外から足音が近づきだし、老男は「お、きたきた」と待ちかねたかのように口を溢す。

 音の方へと視線を追いかけ、拍子越しに長髪の影が歩いてくるのが見えた。

 服の形状は見るからに女の着物、背丈から見ても小さくまるで少女。

 影は襖の前に座り込むと、音の一つも無しに開けた。


 姿を現したのは、まごうことなき手弱女たおやめ

 気味が悪いほど熟された柘榴石ざくろいし──赤色の大きな双眸で今の状況を見定めつつ、頭を下げた。


「失礼いたします」


 おっとりとした幼女の調べこえ、白肌が人形浄瑠璃の様に優雅な動きを醸し、背を覆い隠す程の銀髪が陽を浴び黒い影を産み落とす。

 納得、この老男たちとは確かに異なる。

 襖を閉じ足音を立てずに近づいてきた“少女”は、私の隣へと座りこむ。

 見た目通りに落ち着きのある佇まい、鋭い目つきに品のある形相は一つとて揺るがない。

 大昔にもこのような女性は何度か拝見してきたが、まるで現代に蘇った写し鏡のようだ。


霞命かな、その隣にいる臭い鬼がこの前言っていた酒呑童子だ。──お前の警護に付く」

「はい」


 当然の事のように言い放つ老男の言葉に、私の事など眼中にない──気にしない節で少女は、凛と呟く。

 これぞまさに大和撫子と言うべきか。


「酒呑童子、お前の隣に座っているのが、この俺、庄司十六夜いざよいの孫

 ──もとい娘の庄司永進丸えいしんまると夫の庄司一兎かずしげの子。

 この世に産まれた三人目の“清姫きよひめ”『庄司霞命しょうじ かな』だ」


 予想だにしなかった言葉が耳を伝う。普通の人間ではないと思ってはいたが、突然この様な状況下で出てくるとは。


 ──清姫。


 と言えば、紀伊国きいのくにの領内、和歌山県の道成寺どうじょうじにまつわる仏教説話『安珍あんちん・清姫伝説』であろうな。

 僧である安珍の裏切りをきっかけに、清姫なる女子おなごが憎しみの末に大きな蛇へと変化して焼き殺してしまうという──輪廻転生が主題となっている一種の伝説。

 悲恋と情念の淑女行く末──その清姫が目の前に。

 しかし──あぁなるほど、再度納得した。

 たぐいだ。


「霞命、もし此奴こいつがお前を殺そうとしたり勝手な動きをしたら、首と脳と心臓に組み込んだ爆弾をってできるようにしてあるからな」

「はい」


 恐ろしい事を告白してくる、気を失っている間に三つも埋め込んだと言うか。


「だから好きに使い、捨て駒の様に捨てろ、霞命の方が上だと鬼の腐った脳漿の中に教え捻じ込ませろ。

 ──それにお前も年だ。立端たっぱも乳もでけぇから抱き心地もさぞ良い、将来の練習道具として使っても問題ねぇよハハハハハッ‼」


 老男の高笑いが新鮮な和の空気を大いに乱し、和室に木霊する。

 霞命の両親や自分の奥さんが目の前にいるにも関わらずなんと下品な老いぼれか、いつか殺そう。

 にしても清姫なる少女──霞命は十六夜の笑い声に微動だにせず、さも平然としている。童女孫娘老いぼれ祖父の品格差が滲み出よう。

 しかして、この白女はくじょ。このような家庭の娘だ、内心は残酷冷笑が似合う畜生やもしれぬ。


「……はい」


 一瞬、霞命の声色に違和感を覚えた。

 気のせいだろうか、聲に少し含みが……。


「さて、それじゃあ……」


 すると十六夜の聲から優しさが削ぎ落ち、畜生に命令するかの様な残忍な口調へと変わった。


手前てめぇは今話した通り、明日から霞命の警護に回れ。

 死ぬ気で霞命の盾になれ、霞命に付く火の粉を払え、霞命の為に身を犠牲にしろ、最後には霞命の為に死ね」


 十六夜は淡々と、雑に仕事内容を語る。

 私からの了承は受け付けない、連れてこられた時点で自動的に契約成立なのだ。


「以上、終わり」

「……待って頂戴」


 私は自分の疑問を聞こうと口を開いた、今後にも関わる事なのだからこういう類は知って当然だ。


「その子は誰に狙われているの? そんでもって『清姫』と……清姫って事はあの子も私と同じ──ハッ」


 考えは不要と言いたげに──小刀を投げつけ、私の舌と畳を突き刺していった。

 先と同様動きを捕らえられぬまま口輪をも破壊され、口内が燃えるような痛みに襲われる。

 涎と血が垂れ落ちて畳を汚し、舌を動かす度に肉が切り裂かれていく。


五月蠅うるせぇよ、犬猫以下がいっちょ前に細けぇことで吠えるな考えるな。──霞命、小刀それ抜いてくれないか?」

「……はい」


 霞命は華奢な肢体を起こし私の前へ座り込むと、命令通り小刀にそっと手を置き──そのまま引き抜いていった。

 無論痛みは並々ならぬもので、小さく悲痛を上げてしまう。

 手で皿を作り、小刀から垂れる血を受けとめながら十六夜へと手渡した。


わりぃ、ありがとよ」


 たえに血を拭いてもらい収めると、十六夜はすっと起き上がり霞命の小さい肩に大きな手を置いた。


「じゃあ……今日も元気よく! な、霞命!」

「はい、じぃじ」


 透き通るように鮮明な霞命かなの長髪を背にしゃがれた声で頷きながらも哄笑して、十六夜と紗は部屋を後にした。

 同じ空間でただ座っているだけだった一兎かずしげも「じゃあ、僕も仕事行ってくるね」と残る二人に話しかけ、部屋を出て行った。


 十畳の和室に、三人と静寂のみが取り残された。

 傷から血を流し続ける酒呑童子の衆能江──三人目の清姫と呼ばれている少女、霞命──そして、それを産んだ盲目の母永進丸えいしんまる

 夫と同様に何の動きもみせなかったが、母親の方が庄司家の誰よりも不気味に見えた。

 ずっと笑顔を絶やさぬまま沈黙を保ち、空間の音と空気の流れだけで私の事を見つめ続けていたのだから。


 すると、霞命は私の目の前へと座り直し──頭を下げてきた。

 可愛かわゆい子の愛らしくも白いつむじが見え、刺された二カ所が更に熱を帯びてくる。


明日あすからお世話になります、酒呑童子しゅてん どうじ様」


 それは、助けを乞う人の如く見事な礼。

 少女のような見てくれではあるが、中身は清い乙女。

 頬をもう少し染めれば人っぽいのだが、これではまるで屍。


 私はそんな美少女の礼に、一言の返しも出来やしなかった。

 舌が真っ二つにされている為、奴隷生活最初の挨拶はまたおいおいという事で。

 今宵こよい御免ごめん

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