第14話 スキル確認

 龍王との戦い以降、ダンジョン内の魔物たちのレベルが急激に上がるとかそんなことはなく、道中ではそれまで通りのレベル帯の魔物しか出なかった。恐らくあの龍王は例えばこのダンジョンの中に中ボス、大ボスというのがあったとするならば大ボス的立ち位置の魔物だったのだろう。


 龍王の剣になってからというもの、サクサクと攻略できるようになっていき、手元にどんどんスキルが溜まっていった俺の現在のステータスがこれだ。


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 種族名:異世界人

 レベル:1560

 スキル:ユニークスキル『鑑定lv.3』、ユニークスキル『宝玉生成』、『暗視』、『身体強化Ⅴ』、『状態異常無効』、『全属性魔法lv.1』、『闇魔法lv.5』、『パーフェクトヒール』、『貫通』、『魔法強化Ⅴ』、『魔法防御Ⅴ』、『物理防御Ⅴ』、『収納』,『毒魔法lv.5』、『変装』

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 身体強化などはⅤが最高らしく、そこまでいけばレベル表記が無くなっていた。逆に今レベル表記がある奴はまださらに上があるという事だ。龍王の剣が持つスキルで事足りているのもあってあまり魔法が使えていないため、魔法のレベルが低いのはいささか気になるところではある。


 ちなみに途中で物理無効の敵や魔法無効の敵が出てきたため、宝玉化して自分のスキルにしようと思ったのだが、残念ながら特定の種族にのみ存在するものであるため手に入れることが出来なかった。


 あと途中で出くわした隠しボス的立ち位置っぽい宝物型の魔物を倒して宝玉化したら手に入れられた『収納』が滅茶苦茶便利で、好きにモノが入れられるのだ。それで俺はスキルがかぶっているもしくは下位互換の宝玉をその中に締まっている。いつか使うかもしれないからな。


「ていうかスキルが多くなってきて滅茶苦茶見にくいな。整理できないのか?」



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 種族名:異世界人

 レベル:1560

 スキル一覧

 ユニークスキル:『鑑定lv.3』『宝玉生成』

 常時発動スキル:『暗視』『身体強化Ⅴ』『状態異常無効』『魔法強化Ⅴ』『魔法防御Ⅴ』『物理防御Ⅴ』

 魔法スキル:『全属性魔法lv.1』『闇魔法lv.5』『毒魔法lv.5』

 特殊スキル:『パーフェクトヒール』『貫通』『収納』『変装』

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 うお、念じただけで変わった。滅茶苦茶見やすくなったな。これでどんなスキルがあるのかが一目でわかる。にしても持ってる魔法物騒だなぁ。特に毒魔法なんて何に使う気だよ。


 変装は使い勝手がよさそうだ。自分の見た目を好きなモノに変更することができるらしいし、特殊スキルで使うから魔法スキルみたいに魔力を消費するわけでもない。かなり有用だ。


 『貫通』は相手の防御を無視して攻撃できるスキルだ。ただ、今のところ龍王の宝玉を嵌めたアルムが強すぎて使ったことはないけど。


 暫し自身のスキル欄を眺めて一つ気が付く。


「そういえばあれだけ魔物を倒してきたのにユニークスキルが一つも増えてないな」


 どうやら思っていたよりもユニークスキルは珍しいらしい。もしかして最初からユニークスキルを二つも持ってる俺ってかなりレアだったんじゃないか?


 あと珍しいものと言えばヘル・フェンリルが持っていた『パーフェクトヒール』。今のところヘル・フェンリル以外でそのスキルを持っていたのはひとつ前の階層のボスとして出てきた大蛇だけであった。あまりにもレアなため一応その大蛇の宝玉は『収納』に入れてある。


「さてと、とりあえず一通りのスキルは把握できたからダンジョン攻略を再開するか」


 スキルが増えたらいちいち確認することが大切だ。いざというときにどういうスキルを自分が持っているかが把握できていればそれほど心強いものはない。


 そうして俺がダンジョンを進んでいくと、前方から激しい戦闘音のような物が聞こえてくる。まさかこのダンジョンに俺以外の奴がいるのか?


 そう期待を胸に抱いて戦闘音がする方へと走っていくと前方から更に大きな衝撃音がして何かが俺の足元へと飛んでくる。見ると俺の足元へと飛んできた何かの正体は頭から二本の角が生えた褐色肌の少女であった。

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