「あぁぁぁッ!」

 次の日の土曜日。

「……」

 目が覚め起きるが気分的に頭が冴えていて眠れてなかった。

 ずっと一日中。紅羽のことを考えてしまい。……寝れてない。

 スマホの時計を見てみると9時を指していた。

 朝ご飯を食べ終えベッドでずっと紅羽の家の方を見ていた。

「……」


『……好き』


 涙を流しながら紅羽が本心で言ったのがふと思い出していた。

「好きか」

 天井の方を向き直しその一言を呟いていた。

「……」

 ふと目を瞑ると紅羽が俺の名前を呼んでいるのが浮かび上がった。

「鉄也〜遊ぼ」

 そうなんとなく遊びに来る彼女の笑っている笑顔が俺は好きなんだと……今も、好きになっていて口元が笑っている自分がいた。

「……ふぅ、彼女か」

 彼女と自分で言うだけで気持ち的にどんどん溢れていた。

「……あぁ、紅羽の笑顔が見たい」

 自分の手で顔を隠して一人でずっと悶えていた。

「あぁぁぁ」

 ゴロゴロとしていて埃が舞い散る。

「……紅羽に会いたってこれって普通なのか?」

 恋愛したことがないからわからない。

 心臓が次第に大きく鳴り響くのがわかった。

「あぁぁぁッ!」

 枕に顔をずっと埋めていた……午前中だった。

 

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