二人目 夢のはざまで会いましょう

夢のはざまで会いましょう①

 あぁ、どうも。いらっしゃいませ。またいらしたんですね。

『時屋タソガレ』にようこそ。


 私は店主の陣名じんな直臣なおみです。以後、お見知り置きを。

 あぁ、烏丸からすま硝子がらすというのは『時の神様』です。本当かどうかはわかりませんが、あれがそう名乗っているのでそういうことにしておいてください。


 ここまでに至る経緯を覚えておられないのは無理もないでしょう。

 あなたがここに来るのは■■■回目です。


 おや、もうこの世界が夢か現実かわからなくなっているようですね。

 それでは、語りましょう。


 あなたが『時の境界』をなくした、その経緯を──

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