14話

王城の書庫にある文献を読み漁ったからこの世界についてある程度知っていたつもりだけど......

やっぱりここは日本とは違うんだな.....


そんなこと思いつつ何ともいえない感情が誠の胸の中を渦巻きつつクリスターズと一緒に森を歩いていると気を失っているアリシアをおぶったクリューズが誠に質問をした


「あんた冒険者ランクいくつなんだ?」


「ジャイアントオークを一人で楽々と倒したんだからきっとAとかっすよ!ですよね?」


ちがうんだよな~


「いや、まだ冒険者登録してないんだ、次着いた街で登録しようとしてたんだ」


「「「え!?」」」


そんなに驚くなよ......


「ってことはあんた....」


「俺らよりも低かったのか....」


「そういう君らはランクいくつなんだ?」


冒険者ランクは初心者のFランクから国宝級と賞されるSSランクまである。魔物にも同じように子供でも倒せるF級から国を破滅させるSS級まである

因みに先ほど倒したジャイアントオークはA級の魔物で国が一軍隊と引き換えに討伐するほどの魔物だ。


「俺らクリスターズのパーティーランクはCだ」


「個人ランクはクキューズがBで私とアリシアがC、この中で一番新米のクロムがDです。」


なるほど、みんなそこそのランクだな。


「まぁ、次からはあまり森の奥に入りすぎないことだな」


「いや、そこなんだ!普通あの深さでジャイアントオークが現れることなんてないんだ」


「私たちは普段あそこを狩場に活動しているのですが出てくる魔物はD級やB級だけでした」


「......なるほど、それが本当なら確かに変だな.....」


もしかして魔王が関係してるのか......

っていうか魔王といえば先生たち今頃何してるんだろ

すっかり忘れてた......


そんなことを話していると王都ほどではないけどそこそこの門があった


「お!お疲れ様ようやくお帰りかいクリスターズ!ってアリシアの嬢ちゃんはどうしたんだ?」


「あぁ、ちょっとな」


「なんだよちょっとって。でそちらの御仁はあんたらの知り合いか?」


「俺たちの恩人だ。詳しくは言えないがちょっとな」


「.....なるほど。わかった、だがこの街に入るなら通行書かなければ銀貨10枚です」


あ、金取るのか.....

まぁ、買い出しで金貨が細かくなったし銀貨10枚なら大丈夫か...


「あ、ここは俺たちに出させてくれ。助けてくれた礼だ」


「え?いや、気にするなよ道案内してくれたしそれでお相子だ」


「いや、それだけじゃ俺たちの気が収まらない出させてくれ!」


「そうっすよ!ここは俺たちにお任せっす!」


「そうですよ!」


お、おぉ.....


「じゃ、じゃあお言葉に甘えるとする」


ここまで言われたら断るのも悪いな.....


アークの町は王都ほどではないけどなかなかにぎわっている


まずは宿でも探すか

お金はまだあるから冒険者登録は明日でも行けるし.....


そんなことを考えていると...

気が付けばクリューズ以外いなくなっていた


「あれ?ほかのメンバーは?」


「ん?あいつらならアリシアをギルドハウスに連れて帰ったぞ」


「ギルドハウスなんて持ってるのかよ」


「あぁ!持っていれば年間通してかかるお金が宿に泊まった時より安くなるからな。

それよりもアムール今からギルマスに今回のことを報告しに行くんだが一緒に来てくれないか?」


「すまない俺は今日泊まる宿を見つけておきたいんだ」


「それなら俺たちのギルドハウスに泊まればいい。部屋も余ってるからそこを使ってくれればいい」


「えぇ~.....」


「そんな顔せずに付き合ってくれって。ほらちょうど冒険者登録したいって言ってたじゃないか。ギルドの場所わからないだろ?」


ゔ.....確かに


「はぁ....わかった。一緒に行こう」


「よし!」





🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

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