第一話 クルクル空回り男への応援コメント
つい一気に読んでしまいました!
一夜明けた主人公の、
『顔を洗って、そんなくだらない考えを抜け毛とともに洗面台に落とし、カーテンを引く。』
という一文の、主人公の動きが流れるように頭に思い描かれる感覚がとても心地よく、また、そこから連なる、窓からガラスに映る自分と その外側へ向けた主人公の感情(言葉)で主人公の人となりが見えて感情移入もしやすかったです。そして物語の続きがとても気になりました!
個人的にSF作品 好きなので、特にマイクロチップで多くのことができるようになっていたり、風俗業界にまでロボットやAI技術が定着している社会、という設定にとてもワクワクしました!
作者からの返信
ソルア様
コメントありがとうございます。
また、文章や内容へのご好評ありがたく存じます。私もSFが好きなので、主軸にセクサロイドがあるということもあり、その他のSF要素もおまけ程度に盛り込んでみました。本筋の他に、退廃的な世界観とそれを無視して進む技術革新の無情さも、堪能していただけたのならなによりです。
お読みいただきありがとうございました。
第一話 クルクル空回り男への応援コメント
もっとこだわれる箇所とはどこだ? という旨の返信をいただきましたので参りました。
期待させてしまうような書き方をした私に非があると思いますので。
完結されてる作品でもあるので例外的に。内緒です。
こだわれる箇所について二点だけ例として提案いたします。
一点は色について。
この作品は唯一といっていい色彩が天道虫の赤と黒になります。
灰色じみた世界観のなかでそれだけが鮮やかに浮かんでいれば、その色に読者は意味を求めるようになると思います。
構造として赤を組み込む、あるいは匂わせることで暗示する。
もしくは直接的に鼻血かなにかを見て天道虫を幻視してもいいかもしれません。こちらはすこし直截的な表現ですが。
もう一点は主人公の動きについて。
彼が動いて目的物を見つけてほしいと思ってしまいます。
偶然によって導かれていますが、もっともがいてほしい。
偶然でもその会社に勤める人と出会って、自主的にアクションを起こして突き止めるシーンが見られればラストにもっと意味を持たせられると思います。
動かないことが諦めの表現であったなら見当違いですが、私は彼に意欲を見ています。
以上で、例としてのこだわれる箇所の話となります。
失礼であればご削除いただいて構いません。
作者からの返信
箱女様
質問へのご回答ありがとうございます。
まさか再びコメントをいただけるとは思っていませんでしたので、大変ありがたく思います。こだわれる点については承知しました。私一人では、絶対に思い至らない部分のご指摘だったので勉強になりました。
他の参加作品もある中、わざわざお時間を割いていただき感謝の言葉もありません。繰り返しになりますが、企画に参加させていただきありがとうございました。
第三話 リベンジ・マシーンへの応援コメント
企画ご参加ありがとうございます。
主催の箱女と申します。
純文学のテイストを感じます。
一話の一文から疑問が湧くので、この言葉は何を指すのだろう、となります。
お手軽といえばお手軽ですが、かといって簡単なことではありません。
まったく意味不明ではいけないし、ありきたりではいけないし、興味も引かないといけません。テクニカルです。
どう見ても死に向かって歩いている彼は、だから大して文句も言いませんでしたね。
勝手な言い分で申し訳ありませんが、もっとこだわれる箇所のあるような作品だったと思います。
作者からの返信
箱女様
コメントありがとうございます。
代表的な掴みの一種ではありますが、一文目に興味を持っていただき嬉しく思います。ちなみに後述の「もっとこだわれる箇所」というのは、どういった部分を示されているのでしょうか。その前の文にある、主人公が不条理な結末に甘んじている点でしょうか。
仮にそうであるなら、この部分はあえて想像の余白を設けています。それは作品全体にもいえます。絶望か、狂気か、それともナンセンス文学の舞台装置に過ぎないのか、などなど。作品の趣と受け取ってもらえれば幸いです。もし違う部分を指摘されているのなら、拙作の文章の拙さでしょうか。こればかりは経験がものを言うと思いますので、精進していこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。
企画に参加させていただいたことに重ねてお礼申し上げます。
第三話 リベンジ・マシーンへの応援コメント
拝読しました。
文体だけではなく、随所に配置された描写に主人公の退廃的というか不健全な感じが現れていてとても良いと思いました。
世界観も面白く、女を買うと言う表現が生の女(この表現もいい)でなくセクサロイドを買うというのも含まれてて、取り巻く環境が我々のもつ価値観とも変わっているなと。そのせいか、感情移入するというよりは、後ろから眺める感じで読めて面白かったです。
主人公は天道虫になったセクサロイドを壊していたということかと思うのですが、経済状況によっては破壊オプションもありで、顧客データをしっかりと管理するフリーセックスジャパンが把握してないわけがないので、どこからがリベンジなのか、興味深い。
とても面白かったです。
また他のも読みに来ます。
作者からの返信
島本 葉様
コメントありがとうございます。
身に余るお言葉をいただき光栄です。本作は、既存のSF的な設定に狂気を足すとどうなるかということで作りました。主人公も荒んだ性格にして、それを読者の皆様に好きなように解釈してもらおうと考えた次第です。
結末に関しても、考察してもらい嬉しく思います。彼女の行動はあくまで搭載された性格モデルに則ってのものなのか、企業の意向か、それとも自我が芽生えたのか。その他にも様々な解釈があると思います。本作は基本的に読者に投げっぱなしのスタイルですので、その部分を読み解いてくださったことには感謝の言葉もありません。
お読みいただき本当にありがとうございました。
第三話 リベンジ・マシーンへの応援コメント
多少粗削りな文章ながら、全体を通して共通する言語化し難いイメージのようなものがあり、それが小説らしくていいと思います。
村上龍や東野圭吾の小説を読んだことがあるのでしょうか?決して悪口のつもりでは無いのですが、全体的に「キマっている」感じなんかがそれっぽいなと思います。もし、読んだことがないならこの機会に一読してみるのはどうでしょう。
正しいタイトルは忘れたのですが、村上龍のワインの短編なんかがおすすめです。
それと、自主企画なんて単語が出てきたときはちょっと笑いました。
自主企画への参加ありがとうございました。
作者からの返信
白雪工房様
コメントありがとうございます。
作品へのご感想、大変嬉しく思います。「キマッている」とのことですが、作者もそれを狙って書いていたので雰囲気が伝わったようでなによりです。普段は絶対に書かない作風での試みだったので、上手く作用して安心しました。
挙げていただいた作家に関しては、恥ずかしながら名前ぐらいしか知りませんでした。何分、まともに小説に触れ始めたのが最近なもので。村上龍氏の作品は『ワイン一杯だけの真実』でしょうか。先ほど調べました。中々に面白そうな作品ですね。機会があれば読んでみようと思います。
最後になりますが、素敵な企画に参加させていただき、ありがとうございました。
第三話 リベンジ・マシーンへの応援コメント
素敵な作品を読ませて頂き本当にありがとうございました。普段はSF作品や硬派な文体のお話を読むことがないため本当に新鮮でした。特に好きだったのが1話で夜眠りにつく時にカーテンの隙間から星に意識を添わせるシーンです。
私の読書経験が乏しいこともあるのかもしれませんが、ガッチリしたSF作品の中で不意に童話を思わせる1フレーズが飛び込んできて引き込まれました。とても美味しく頂きました!
末筆ですが、この度は私の自主企画にご参加いただき本当にありがとうございました!
作者からの返信
おかゆ 様
こちらこそお読みいただきありがとうございました。
また、一話のフレーズを気に入ってくださり嬉しく思います。着想元は、いつかの部屋を真っ暗にして窓から眺めた夜空でした。執筆時も「中々いいフレーズでは」と自画自賛しながら書いており、今回コメントをいただいてようやく努力が実ったように思います。普段は読まないジャンルであるにもかかわらず、本作に目を通していただき、そのうえレビューまでいただき作家冥利に尽きます。
素敵な企画に参加させていただけたことも重ねてお礼申し上げます。