第16話 助六

 私と同年代の親戚の女の子(子?!まぁ、ここは目を瞑ってくだされ)、Fちゃんの話。

 うちの伯母が


「Fちゃん、アレ買ってきて、あれ。コンビニで」

「お義母さん、アレじゃ分かりませんよ」

「アレよ、アレ。ほら。お稲荷さんとか太巻きとかのセットのやつ」

「あぁ……」


 この伯母は、とても優しくていい伯母なのだが、人使いは割と荒い(^^;

 そして、Fちゃんはこの伯母によく使われる。


 Fちゃん、もうほっといて伯母に自分で買いに行くように言えばいいのになぁと思っていたところ


「【】ですね!分かりました!」


 と、元気よく答えるFちゃん。


 一瞬の間の後。

 その場にいた全員が、吹き出してしまった。

 どうやらFちゃんはそれまで、【】を【】だと間違えて覚えていたらしい。


 まぁ。

 大した違いはないし、大抵の場合は通じるだろうし。

 でも、良かったねぇ。

 今の段階で間違いに気づくことができて♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る