切ないディストピア

父親が不器用だったかもしれないけれど決して悪人じゃない人物像だったのも相まって、一見合理的そうでさみしい後味の悪さを感じるディストピア小説でした。ラスト一文も皮肉っぽい。

みんな一様に主人公と同じ顔をするらしい血の通った描写と、血の通わない決まりごとの温度差で風邪引きそう。あんまりだなあって理不尽さを感じるお話でした。