第12話 なんとなく…

 近くの立ち食いそば屋の大将が処方箋をもってきます。

 店員さんも来ます。


「ゴールデンウィークも店やるんですか…?」

「毎日営業っすよ…」

「ごめんね、薬局は休むね…」

 などと会話します。


 お昼の時間…

 なんとなく立ち食いそばに行きたくなるのです。


 近くのコンビニのおねえさんも処方箋を持ってきます。

「どうしたの…?」

「手、ひねっちゃって…」


 お昼の時間…

 なんとなくコンビニのカレーを食べたくなるのです。


 不思議なものです。

 顔を見ちゃうとね、そんな気持ちになるのです。


 近くの焼き鳥屋のマスターが処方箋を持ってきます。

「あとでリポビタン〇といっしょに届けて…」

 と言われます。


 夜、お仕事が終わります…

 なんとなくというか、配達もあるので焼き鳥屋に行かないといけなくなるのです。

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