第29話

この歳にしていろんなこと気を回して気の利く行動できなくて

経験値皆無のあたしたち『B面』は

周りの同級生たちと比べて

なんにもできなくて

それに畏怖するあまり

よりもじもじと動けなくなって


せめて邪魔はしないように

必死に教室の隅で空気化して

教室の空気察しまくり

それだけでもう疲れちゃうんだ

自発できる余裕ないよね

みんなの青春に

あたしみたいな『いしころ』があったら蹴り飛ばされちゃうよね


目立つといじめられて

いじられるどころか

場を盛り下げる

『不愉快な存在』として道を開けなかったら案の定

周りから怪訝な顔されちゃうの

そんなのわかってるシね

それやっぱりストレスじゃん

あたしとしては


てか教室の空気

もし読み間違えたとて

あたしの存在なんか

クラスメイトにとってはいじめがいがあるほど目立つわけでもなくて

地味な『いしころ』でしかなくて

誰かを転ばせていじられるどころじゃなくて


青春高速ロードをひた走るバギーに粉砕されちゃう

元々存在してたかも?な『カタツムリ』程度なんだよ

あたしたち『B面』は

教室の空気を必死こいて読んだところで

誰からも相手にされない

一人相撲みたいなもんだシね

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