第2話 ここは?

もう朝に…何か眠れてないのか?

会社に行くか、急がないと。


ん?部屋が違う。ここに扉があったはず。

スマホは?財布も鍵もない。

やばっ、無くしたのか。


あーあ、ついてないな。こんなこと無かったのに。


とりあえず飯食って…あれ?



おかしい、絶対に何かおかしい!

玲奈!どこだ!まだ寝てるのか?


何だここは?見覚えのある場所。

でも何か変だ。【おーい!玲奈、どこにいるんだ!】


【うるさい!早く起きて学校行きなさい!】

お母さん?あれ?昨日実家に泊まった?

学校とか言ってるけど、何なんだ?

何訳解らないこと言ってんだ?


とりあえず様子見に行ってみるか。


???誰だ???

お母さん?何に料理してんだ?起きて大丈夫なのか?

【何馬鹿な言ってんの。まだ夏休みじゃないのにいつまで寝てんの、早く食べて!】


元気だ!しかも若い。お母さん?


わっ!びっくりした。何だこの猫。


【ニャーオ!】

えっ、何で!また猫飼ったのか?もう飼わないって言ってたのに。


【あのねー、ほんとふざけてないで学校に行く準備をしてちょうだい】

【タロ、ご飯だね、おかか乗せようねー】


タロ!何が起きてる!

訳解らん!よーく考えよう。まず落ち着いて座って。


でも、嬉しいことがあった。タロ!会いたかった。

【ニャーゴ?】ゴロゴロ

とりあえず暫く撫でていよう。


パコーン!痛っ!

【学校!もういい加減にしなさい!】


何だか知らないが、夢だなこれ。じゃ、思いっきり楽しもう!そうしないと損だな。

夢ならハメ外してもいいな。


懐かしいな、そういえばこんな町並みだったな。

集団登校、途中の駄菓子屋、下駄箱って

ここまで来たが教室は?夢だから適当に入るか。


【おはようー】

懐かしい、机ちっちゃ!、適当に座るか。


あれっ、夢にしては出来過ぎだ。夢だから出来過ぎなのか。とりあえず座って。って座れるかー!

小さすぎるって!


なんだ、普通に座れてる。夢ってなんて都合いいんだろうな。


校庭懐かしいー。何年生だろうな、ここは。


【頼むね、ディフェンス】

えっ!ディフェンス!なんのこと言ってんだ?


クラス対抗!思い出した。サッカーの試合!

リアルに覚えてるぞ!ゴール前クリア出来なくて準優勝に終わったのを。悔しくて泣いたなー。


でも夢だから、思いっきり楽しもう。

たまにはこういう夢もいいね!リアル感最高!

この頃はサッカー用語でボランチとか言わなかったんだろうな。


夢、夢、夢って何度もこんなに言い聞かせて、

リアル感も、こういうのっていいとこで目覚めるんだよな。











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