クロスナイト伝

池町ゆうみ

第1話 クロスナイト伝説

 ここは地球ではない異世界の国。その中に由緒正しきフェラン王国と言う長い歴史を持つ国がありました。その国は大神と言われる神が守り、人々はその神を崇め、信仰を守りながら生活しておりました。大神は人々を守るため、何年かに一度自身が持つ偉大な力を持つ人間を誕生させることがありました。その印として、生まれた子の額には朱か青の十字架をつけたのです。赤の十字架は破壊と激情、青の十字架は冷静と創生を意味し、朱の十字架を持って生まれた子は力に目覚めると感情のままに振る舞っては国を荒らしてしまうため、生まれるとすぐに神殿の神官に預けられ、大神に捧げられました。大神はその子を生きたまま自分の元に召し上げ、普通の子に転生させていました。そして青の十字架を持って生まれた子は国に災難が降りかかる事が起きた時に生まれ、国を守るための力を持って成長していく運命を背負って生きていかなければならなかったのです。これから語られるお話は青の十字架を持って生まれた女の子の物語。彼女はどのように生きていくことになるのか、見ていくとしましょう。

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