第23話

「おい!コッチへ来い!大人しくするんだ!社長を呼べ!暴れると痛い目に遭うぞ!」


グレートブリテン社の受付に、たまたま居た桜井秘書を人質に取って、その侵入してきた男は無謀な要求を通そうとしている。


「先ずは葉山のレジャーランドの工事を中断させろ!そして工事関係者を建築現場から立ち去らせるんだ!良いか、直ぐに社長に伝えろ!」


桜井秘書

「そんなこと………できる訳無い!何が目的で、こんな事をするんだ!反対派か!?それともカネか!?」


侵入者A

「ふんっ!建設現場がどうなろうと俺は知ったこっちゃ無いさ!俺はカネで雇われただけだ、さあ早く言う通りにするんだ!」


桜井

「ははあ、そういう事か。カネが欲しいだけなんだな?おいっ!いくら貰った?私がカネを5割増しで払ってやろう。だからコッチへ寝返れ!」


侵入者A

「おいおい、冗談だろ……。それに今は良くても今後の収入がな……。」


桜井

「アンタ、潜入スパイになれ!そして情報を私に流すんだ!良い話だと思わないか?」


侵入者A

「本当にアンタを信じて良いのか?それに………、アンタ一体何者なんだ?」


桜井

「黒川社長の一の子分、人呼んで『必殺の純!』狙った獲物は逃がさない……、観念しな!」


桜井はAの手を捻ると簡単に組み伏せた!


侵入者A

「姉御!参りました!俺を姉御の一の子分にしてくだせえ!」


桜井

「まあ、子分にしてやるが……ドジだから十番目だな!ハッハッハ………!じゃあ、早速頼まれた依頼人の名前を言え!んっ?早く言わねえか、十三番目にするぞ!うんうん、そうか分かった。ありがとよ、調べる手間が省けたよ。んっ?分かったよ、黒川社長にも宜しく言っといてやるからさ。ごくろうさん。気を付けてな。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る