第10話 なるほどね、そこをチェックするんやね?

「見て見て!新しいのもらった〜

で、たぶん浮気やめたんやって。

うちじゃないとやっぱあかんのやって」

近所のファミレスで親友にじゃーんってお披露目。


「アトラスやん!良かったやん。

…てゆーか、良かったん?

かおりさぁ、こないだからまぁまぁヤバい方向行ってるけど、大丈夫なん?

彼氏と洋介と両方って成立するん?」


「今の所、いけてる。

物理的に離れてるからバレんし。

お互い様でカレカノ優先でちゃんと配慮してるから、割とバランスとれていいよ?」


「彼氏にやられっぱなしで泣くばっかりよりも、確かにええんかもやね。

洋介、顔はいいし、付き合うわけじゃないなら、ええか!」


「そーゆーこと!」


「もうすぐ、洋介来る?

あたし明日も仕事やからそろそろ帰るね」


「うん、じゃあね〜!また連絡する」

この後バイトあがりで洋介が来る事になってる。

ここで一緒に勉強する約束。


お互い同じ専門学校生で一緒に勉強できるのもいい。

2人でした方が、向こうも勉強してるし、しなきゃってゆう気持ちになってはかどる。

洋介が来て、一緒に勉強を始める。


「ちょっと休憩しよ。

ここでさあ、一緒に勉強するん一石二鳥すぎん?

俺、最近追試受けんでよくなってきたよ!

マジ感謝!!」

そう言いながら左手を繋いできて気付く

「指輪新しくなってる?新しいのくれたん?」


「うん、無くしたらしくて。

彼氏ね、たぶん浮気やめたんよ!

こないだみょーに優しくて。

前まであった匂わせみたいなんも無くなってたし」


「指輪って無くす?

それってさぁ、バレたから彼氏のチェックが強化されただけちゃう?

今までが彼氏ぬるすぎるんやって。

俺そんなヘマせんようにめちゃくちゃチェックするもん。

昔、バレたから俺、ゴムの数まで微調整するよ?」


「えー、そーなんかな!?

洋介に言われたら説得力が半端ないんやけど…

なるほどね〜

てか、うちの彼氏ゴムつけんのやって!!

だからコンドームの箱が空いてる時点でやってる事になる」


「ゴムつけんってマジ?いつも?ずっと?

えー、俺も生でやりたい」


「洋介はダメや!最悪の事態を考えてみてよ?

彼氏、クズやけど一応社会人やし、出来ちゃったら責任は取ってくれる…つもりなんかな?」

…話してて不安になる。


「えー、生いいなー。

俺、産科のとこめっちゃ勉強しよ。

出来にくい周期とか狙って生で出来るようにしよ」


「動機が不純すぎて笑えるな。

はい、休憩終わり!勉強、勉強!!」














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